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第8話-1 *全部俺がもらう***
「滑らかで美しい肌だ」
興奮気味にサミュエルが言う。
「男の肌が滑らかだなんて褒め言葉にならないよ。鍛え上げられたサムのほうが何倍も素敵だ」
「アルの肌だから美しいんだ。誰にも触らせたくない」
鎖骨をつつ〜っと触られ背中がゾクゾクとした。
「はっ……っ」
サミュエルの視線が怖い。じっと僕を見つめながら体中を触ってくる。まるで僕の反応を楽しむ様に。胸の突起をつままれ思わずうわずった声が出た。
「ぁっ……くうっ」
ヒリヒリとした感触が痛痒いような切なくなるような感じがする。サミュエルはあろうことか僕の上に乗り舌でつんつんとつつくと押しつぶすように舐めはじめた。舌の動きに翻弄され下半身が反応してきた。それを肌を密着させていたサミュエルに気づかれたようだ。
口の端を上にあげるとゴリゴリと腰を押し付けてくる。
「ひゃ。……そんな」
すでにサミュエルの分身も固くなっていた。淡白な僕は自慰もそんなにしたことはない。敏感な部分が擦れあって完全に勃ち上がった。
「んん……」
甘い声を漏らすと一気に下着を降ろされた。サミュエルが僕の股間を凝視する。
「ここも綺麗だ」
「あんまり見ないでくれ」
羞恥心で隠そうとする手を阻まれた。
「ダメだ。隠すな」
「はずかし……」
「大丈夫だ。俺しか見てない」
だからそれが恥ずかしいんだってば! 何が大丈夫なんだ? 抗議の声を上げる前にその唇で塞がれ貪られる。息苦しさに首をねじるとサミュエルの分身が目に入る。血管が浮き上がってて別の生き物のように見えた。
「すごっ。サムの大きすぎ」
「っ……煽るな!」
「へ?……」
サミュエルは荒々しくサイドボードから小瓶を出すと僕の下腹部にオイルをぶちまけた。ハーブの香りがあたりに漂う。
「冷たっ……い」
「オイルは前から用意してた」
は?前からって?いつさ。いつからこんな事僕にしようと思ってたのさ。早く教えてくれてたら……。余裕がない様にサミュエルの太い指が僕の中へと差し挿れられる。いきなりなんて無理だ。でも。それでも……。
「……くぅ……」
「息を吐け」
「ぅうっ。サム……」
涙目で訴えると深い口づけをくれた。必死に舌を絡めると力が抜ける。
「ん……んん……ぅん……」
ゆっくりとサムの指が挿り込んでくる。奥へ奥へと挿り込む異物感に息を詰めてしまう。必死で息を吐くと涙が溢れる。
「アル……」
耳元で囁かれ涙をなめとられると腰の奥が疼いた。
「ゆっくり……してくれ。はじめてなんだ」
僕は息を吐きながらサミュエルを見つめる。目を閉じると怖くなるからだ。青い瞳が嬉しそうに僕を見つめる。カッコいい。
「わかった」
サミュエルは一度深呼吸をするゆっくりと指を動かし始めた。
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