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第20話-2

 あっという間に部屋に着くと侍従に人払いを頼む。 「卒業から今日まで……ずっと。触れらなかった!」  え?朝起きたらいつも抱き込まれてたけど?あれは耐えてくれてたって事? 「本当はずっと……ひとつになりたかったんだ」  わあ~っ!わあわあっ。恥ずかしい。でも……。 「うん。僕も」  はっきりと口にすると羞恥心でいっぱいになってきた。 「アル。愛している」 「うん。僕もサミュエルを愛してる」 「アル……」  サミュエルが艶っぽい。男らしい褐色の肌に鍛え上げられた体。澄んだ青い瞳が僕を見つめている。 「あ……あの。先に風呂に入らないと。僕汗かいたし……」 「そうか。風呂か。わかった」 「え?……」 「俺の部屋に行こう」  サミュエルの部屋?ここに来てからいつも僕の部屋にいたから隣のサミュエルの部屋に入るのは初めてとなる。そして僕は未だにサミュエルに抱えられたままだ。  「この部屋にはバスタブがある」  奥の扉を開いたらシャワールームになっていた。少し大きめのバスタブが置いてある。湯をためる合間に二人で服を脱がせあう。サミュエルの大きな手が僕のブラウスのボタンをはずす。案外器用なんだなって思いながら僕はサミュエルの顎先にキスをした。すぐに唇を重ねられ深い口づけに変わっていく。サミュエルに口づけされると全身がぞくぞくとする。腰の奥が疼くような感覚が湧き上がる。  石鹸を泡立て逞しい胸筋に手のひらを滑らせるとサミュエルが僕の背中に腕をまわす。 「アルの背中は美しい」  二人で泡を体中にまとわりつかせるとある部分が熱を持ち始めたのが分かる。そこは大きく首をもたげるように勃ちあがっていた。僕はそっと泡を添える様に手を動かすとサミュエルが息を詰めたのがわかった。 「っ……」  するとサミュエルが僕の臀部をぎゅっとつかんだ。 「んぁ……っ」 「形の良い尻をしてる……」 「ぷっ。言う事がオヤジっぽいよ」 「本当のことだから仕方がない」  もみもみと揉みしだきながら腰を押し付けてくる。 「んっ……サム……泡を落とさなきゃ」 「このまま湯にはいろう」  ザブンっと湯船につかると思ったよりも狭かった。いや、サミュエルの身体が大きいからだ。自然と身体が密着する。僕を背後から抱き込む様な格好で湯船につかる。全身を湯につけるとホッとする。 「ぁあ~……いいお湯」  すると腰にあたってるモノがずくんっとさらに大きくなった。 「わ?どうして?」 「声がエロい!」  

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