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第7話 ドキドキ♡温泉デート(5)★

「ま、待てよ。せっかく俺がっ」 「悪いな、あのまま黙って見てるとか無理。俺もお前に触りたい」 「ちょっ」  高山が浴衣をはだけさせてくる。布団の上で剥かれるなんて初めての経験で、侑人はドキドキしつつ身をよじった。 「色っぽいな……浴衣、ずっと脱がせたかった」  露わになった肌の上を、高山の指先が滑っていく。首筋から鎖骨、胸元へと徐々に下っていく手つきはひどく官能的だ。胸の突起を捏ねられれば甘い痺れが走り、口から吐息がこぼれてしまう。 「っは……ん」  乳首への愛撫もそこそこに、今度は首筋へと吸い付かれ、鎖骨にかけていくつもの痕を残される。その間にも下肢では高山の手が蠢き、下着を脱がしにかかっていた。 「あ、待っ――」  さっと下着を取り払われて、浴衣の裾も大胆に割られる。慌てて膝を閉じようとするも、高山の大きな体に割り込まれてしまった。 「人のチンコしゃぶって勃たせるとか。どんだけやらしいんだよ、お前」  揶揄するように言って、高山が侑人のものを指先で弾く。そこは先ほどの行為で硬く勃ち上がり、先端からは蜜が溢れていた。 「ち、ちが……」  否定しようにも事実は覆らず、形だけの抵抗にしかならない。  今度は内腿や脚の付け根――際どい部分にまで赤い印をつけられて、思わず腰が引けた。  高山は侑人の両脚を肩に担ぐと、あろうことか後孔にまで唇を寄せてくる。ねっとりと舐め上げられて、慌てふためくとともに危うく心臓が止まりかけた。 「あっ、ん! やだ……んなとこ、汚いっ」 「なんで? ピンク色で綺麗じゃん。縦に割れてるのもエロすぎ」 「ん、やっ、見んな……よぉっ」  いくら付き合いが長いとはいえ、まじまじと見られてしまっては羞恥心が湧き上がってくる。ましてや常人と違い、使いこまれたそこは縦に割れ目が広がって戻らないのだから。  しかし、高山はそんな事情などお構いなしに、舌先を尖らせて内側へと侵入させてきた。 「ひっ……あ、ああっ!」  生温かく、ぬるりとした感触に背筋が粟立つ。  唾液を送り込みながら抜き挿しされて、窄まりはすぐに蕩けていった。舌の動きに合わせてヒクつき、もっと奥へと誘い込むかのように蠢く。  ただ、当人としてはたまったものではない。気持ちいいというよりは、ここを舐められると戸惑いの方が大きくなってしまう。  ややあって、侑人は高山の髪をくしゃりと掻き乱した。 「ん、も……いいから、はやく」 「っは、困ったヤツだな。もう物足りないってか?」 「――……」  また焦らすつもりなのか、と非難がましい視線を向ける。すると、高山はあっさりと顔を離した。 「わかってるよ、俺もそろそろ我慢できなくなってきた。バッグの中からゴム取ってくれるか」 「なっ、俺に取らせるのかよ!?」 「ちょっと手を伸ばせば届くだろ? 内ポケットに入ってるから」  この男のことだ、わざとに違いない。  だが、ここでごねても仕方がないので、言われるがまま高山のボストンバッグに手を伸ばす。内ポケットのファスナーを開けると、潤滑ゼリー付きのコンドームが箱ごと――しかも未開封状態で――入っていた。 (んのっ、エロオヤジ!)  心の中で悪態をつきつつも、外箱を開封して中身を取り出す。一つだけ手に取って、「これでいいんだろ」と手渡した。 「サンキュ。なんだ律儀だな? 箱ごとでよかったのに」 「どんだけヤる気なんだよ。……つーか、そういうのちゃんと持ってきてたんだ」 「そりゃ当然。恋人との旅行にセックスはつきもんだろ?」 「にしては、『茶でも飲むか?』なんて随分と悠長だったじゃん」 「飲み食いしたばっかで、お前が嫌な顔するかと思ったんだよ。ま、いらぬ気遣いだったみたいだけどな」  会話を交わす間にも、高山はコンドームを装着し終えていた。

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