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あとがき、みたいなもの
初めましての方は、初めまして。
他の作品でお目にかかったことがある方は、お久しぶりです。
伊吾盾子です。
まずは、読んでくれたすべての方に、お礼を。本当にありがとうございます。
まだ読んでないという方は、是非とも最初のページに行ってくださいませ。パソコン画面の向こうにいる作者が、謎のダンスを踊って喜びを表現します。いや、本当に。
そしてリアクションくれた方に、五体投地で感謝します。
書いている間、本当に励みになりました。
さて突然ですが、みなさんは夏休みの宿題、いつ終わらせましたか?
早めに終わらせる派? それとも後に回す派? ーー私は断然、後者です。
「まだ大丈夫、まだ大丈夫」を繰り返し、結局、最後の日かその前日くらいに泣きを見るパターン。今回も、そんな感じでした。
コンテスト締め切り一ヶ月前:「余裕、よゆう」
コンテスト締め切り一週間前:「うん。多分、大丈夫」
コンテスト締め切り四日前:「……やべえ、終わるのか」
コンテスト締め切り三日前〜二日前の夜中:「……(もはや眠くて小説の文章書く以外に、脳のキャパなし)」
今:「お、終わった……」
……はい。人間、変わらないですね。人生全方面で、こんな感じです。
書き終えて、この「晴と久太郎の夏休み」は、本当に「夏休み」の話だったなと感じました。
楽しい時間も、いつか必ず終わる。
でも終わったとしても、思い出は消えるわけじゃない。
そんな話です(多分)。
今まで、たいがい癖の強いキャラクターを主人公にすえてきましたが、設定の段階で晴と久太郎は、特殊な能力を持たない人間として描こうと決めていました。
「普通」の男の子たちが、「普通じゃない」状況に巻き込まれて、そこでどういう決断を下していくかを、書いてみたかったので。ちなみに、私の中で、この話のジャンルはSF系戦争ものBLです(なんじゃそりゃ)。
あと設定初期の段階で、二人の名前は逆でした。昭和の方が久太郎で、令和の方が晴。
でも、今の名前の方が各々のキャラのイメージに合ったので、そうなった次第です。
結末について、実は途中でけっこう悩みました。
書いていく過程で、どんどんキャラに愛着が湧いていくのは、いつものパターン。他の話でも、そんなことがありました。
というか、実は書きかけの話(『丹心哀歌』)で、気に入っているキャラを退場させなければいけない展開が近づいてきて、それがつらくなったため、別の話を考え始めていたら、この「晴と久太郎の夏休み」に行き着いた、という裏話もあります。
でも結局、最初に決めていた形で、おさめました。
晴も久太郎もちろん架空の人間ですが、それでもどこか、この現実で生きていそうな、そんな感じの子たちです。
だから、下手にいじることができなかった。いじったら、それは戦争が持つ本質的な悲惨さを、捻じ曲げてしまう気がしたので。
さて、ここまで読んで、ちょっとだけも気になった方は、ぜひ本編をお読みください(二度目のお願い)。読んでいただければ、パソコンの画面の向こうにいる作者が謎の踊りを(以下略)。
それではみなさま、またどこかでお会いできれば幸いです。
最後に、今回の話で参照した本を挙げておきます。他にも、インターネットのHPや記事もありますが、そちらは割愛させていただきます。
[参考文献]
秋本実ほか『太平洋戦争陸海軍航空隊 大空を疾駆した無敵の銀翼』成美堂出版、1999.
碇義朗『最後の撃墜王 紫電改戦闘機隊長菅野直の生涯』光人社、2014.
小山仁示訳『米軍資料 日本空襲の全容 マリアナ基地B29部隊 新装版』東方出版、2018.
櫻井隆『飛燕戦闘機隊 帝都防空の華 飛行第244戦隊写真史』大日本絵画、2004.
田形竹尾『空戦 飛燕対グラマン 戦闘機操縦十年の記録 新装版』光人社、2020.
高木晃治『飛燕B29邀撃記 飛燕第56戦隊 足摺の海と空』光人社、2015.
原田良次『日本大空襲』筑摩書房、2019.
文林堂『世界の傑作機No.17 陸軍3式戦闘機「飛燕」 アンコール版』文林堂、2018.
文林堂『世界の傑作機 No.52 ボーイングB-29』文林堂、1995.
米陸軍航空隊編著/仲村明子・小野洋訳 野田昌宏監修『B-29操縦マニュアル』光人社、1999.
松本良男 幾瀬勝彬『秘めたる空戦 三式戦「飛燕」の死闘』光人社、2004.
有限会社モデルアート社『艦船模型スペシャル別冊 飛燕修復の記録 Ⅱ型改 試作17号機の新たなる発見【動力・装備編】』有限会社モデルアート社、2019.
有限会社モデルアート社『艦船模型スペシャル別冊 飛燕修復の記録 Ⅱ型改 試作17号機の新たなる発見【機体編】』有限会社モデルアート社、2019.
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