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分裂と過剰と悦びと(遥人が二人になりました!?) 12
もう無理だ。
すぐそこに限界が来ているのが分かる。このままでは飲み込まれるのもすぐだ。
抗いたいのに抗いきれず、前の遥人を強く引き寄せて絶頂へと上り詰める。
「あーー……っ」
大きく腰を揺らしたあと、小刻みに身体が痙攣を始める。
いつもそうだ、この快楽を味わうともう身体が言うことを聞かなくなる。あまりにも深すぎて、飲み込まれたまま冷静さがいつまで経っても訪れない。指一本動かすこともできず震えるしかない。
身体を硬直させるのに下腹部から下が痙攣する独特の締め付けに、遥人も溜まらなくなり、大量の蜜を吐き出した。
「さすがにメス達きした隆則さんの締め付け、きつすぎる……」
「イヤだイヤだ言いながら気持ちよさそうにするから、本当に質が悪い。ほら見て、隆則さん。感じてる隆則さんの声だけでこんなになりました」
前の遥人がいきり勃った欲望を見せつけてくる。血管が浮き充分に硬さを保ったそれを虚ろな目で確かめただけで、ゴクリと唾を飲み込んだ。
快楽しか考えられなくなった今、目が離せない。
「今度はこっちのを挿れましょうね。隆則さんもう立っていられないから、俺がやってあげます」
後ろの遥人が両足を抱え上げるとずるりと欲望を抜き、そのまま身体を倒した前の遥人の下腹部に向け隆則の身体を下ろした。
「ぃっ……あぁ……」
幼子がおしっこを促される体勢を取らされている恥ずかしさに、顔を背けたいのにずるりと挿った欲望の逞しさに首を仰け反らせてしまう。
「うわっ達ったばかりだから凄い締め付けてくる……こんなに締め付けたら長く持ちませんよ」
苦しそうに、だが喜びが声に含まれる。
「まって……まだ、むり……おろして……」
両足を下ろして貰ったら少しは休める。もう背骨までぐにゃぐにゃで起き上がれるかも怪しいけれど、こんな恥ずかしい格好よりはずっとマシだ。
なのに、後ろの遥人はクスリと笑うと僅かに宙を浮いた状態で隆則の身体を固定した。
「動けないんですよね。でも安心してください、俺がやってあげます」
一部始終を下から見ていた遥人が、動き出した。
「やぁぁぁっ!」
長大な欲望が強引に中をかき混ぜていく。激しい動きに肉のぶつかり合う音と隆則の嬌声が混じり合い、部屋の中に響き渡る。
「さすがにこれは二人じゃないとできないですよね。どうですか、隆則さん」
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