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【番外編】シラフじゃできへんっ♡③*
組み敷かれ、首の匂いを嗅がれ筋を舌で舐められてひるんだものの、負けていられるかとばかりに景虎の頬にキスをして報いた。
「俺だって、お前にやられてばっかじゃないんやぞ」
「いいな、積極的な庄助。レアだ」
「せやろ、こんな酔っ払うことなかなかないから、アルティメットレアやで~」
へらへらと向こうを向いた顎を捕まえてキスをした。色んな酒をちゃんぽんしていた庄助の吐息からはまだ、こちらも酔ってしまいそうなほどの濃いアルコールの香りが漂う。
上顎を舌でなぞられ、庄助はうっとりと目を閉じると、景虎の口づけに応えるように舌を絡めた。
「んぁ……ふ、かげ、んっん……」
二人が動くと、シーツがよれて衣擦れの音を立てた。洗いたてのノリの効いた白いシーツは、家のくたくたのそれと違って気持ちが良かった。
「な、俺とセックスすんの好き?」
舌を絡ませながら、挑発的な眼差しで問うてくる。
「好きだ」
「ふ~ん……そか。じゃあ今日はとことん付き合うたる」
「おお……? 絶対途中で泣くだろ」
「泣くか、逆に絞りとったるわボケ」
「言ったな。じゃあ楽しませてもらう」
皮膚の薄い脇腹を指先で撫でると、庄助は身体をくねらせた。酒と眠気でぽかぽかと、子供のような体温になっているのが愛おしかった。
「あー、あっつい……めっちゃあつい。ほっぺ燃えそうや」
身体にこもった熱が、庄助の頬を上気させる。血色が良くなって色づいた唇を吐息ごともう一度奪う。
景虎の裸の胸の刺青を、庄助の指がなぞる。肌の感触を確かめるようにひっそりと這う。景虎も庄助の、相も変わらず彫り物のないまっさらな胸に触れる。
「ん……」
乳首には触れないで、その周りを円を描くように愛撫する。柔らかかった乳頭がじわじわと血を集めて、身を守るように硬くなってゆく。
「ふ、んぅ……な、あっ……触り方、やらしいってぇ……く、ぅっ」
「声、聞かせてくれ。家でする時みたいに隣のこと気にして我慢しなくてもいいんだ」
いつも我慢しきれなくてでかい声で喘ぐから、近所に丸聞こえだもんな、と付け足すと、庄助は景虎を睨みつけた。
「黙れ、エロジジイ……っ」
焦らすように胸を揉むと、こりこりとした感触が景虎の手のひらに触れる。庄助の噛み締めた歯の隙間から吐息が漏れた。乳首の周辺の皮膚を食むと、息を呑んで喉を反らした。
「はう……んっ」
唾液を絡めて塗りつけると、甘い声が漏れる。セックスをする関係になって最初の頃は、こんなに乳首で感じるようになると思わなかった。自分が時間をかけて教え込んだ快楽を、当然のように享受する庄助の姿に、景虎の支配欲は満たされる。
「まだ始めたばかりなのに、もう気持ちいいのか? チンポ勃ってるぞ」
「あ……っあ」
庄助のペニスは、屹立している。先端から垂れた先走りの汁が、存在を主張する幹を伝って会陰の方まで流れている。
触れてほしそうなその場所を横目に、景虎は乳首へのねちっこい愛撫を続けた。口に含み上の前歯で固定して舌先でつつくと、庄助は声を上げた。
「ひ、わ……っ! あかん、それ……っ」
下の歯で側面をかりかりと擦ると、感じすぎてどうしようもないといったふうに、胸の横で脇を締めて両手を握りしめ、本当の女みたいに堪えている。
「乳首だけでイけそうだな」
「む、り……っ」
「ほんとか?」
「ああ゙あ~~っ!」
指の腹で両方同時にこね回す。庄助は仰け反って大げさに鳴いた。
ピンと立ち上がる乳頭の赤い色がいやらしい。指で挟んで擦るともう限界とばかりに、猫のように景虎の胸に頭を擦りつけてきた。
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