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10.※ディルド

熱いものがナカを満たしていくのを感じた。 それは最奥にも届くほどに。 この愛が微塵もない相手に孕まれてしまうのだろうか。 上半身が裸になっていた客に両手足、そして、ナカ諸共絡みついた。 ぎゅうっと客の望んでいない精液を絞り尽くしたと思った時、ふっと力が抜け、床に身体を預けていた。 その間も下は繋がったままだった。 「ナカが痙攣してるな⋯⋯それを直に感じられる、やっぱり、生の方がいいな⋯⋯お前もそうだろ」 「⋯⋯は⋯⋯っ、は⋯⋯ぃ⋯⋯」 「ハハっ、子宮(ナカ)に直接射精()してやったから、本当に孕んじまうかもしれないな。楽しみだ」 「はっ、⋯⋯ぁ⋯⋯ふ、ん⋯⋯っ」 腹部を撫でていたかと思えば、急に引き抜かれ、身体中を大きく震わす。 「おい、何勝手に垂らしているんだ。締まりのねぇ穴だな」 「⋯⋯あッ」 臀部辺りを叩き、ビクッと痙攣する。 嫌だと思いつつも、身体がその痛みでさえも気持ちいいという感情に埋もれていった。 「叩かれただけでも、イッちまって本当に変態だな、お前は。きちんと躾てやらないとな」 「⋯⋯っ、は⋯⋯ぁ⋯⋯んッ」 そう言って、ぱくぱくとしている(あな)に何かを挿れてきた。 先程の息が詰まりそうなモノとは程遠く、されど、等間隔に来る不意な塊にきゅうと思わず締まる。 「締めるな。挿れられねぇだろ」 「⋯⋯ン"ッ」 パシンッと反対の臀部を叩かれ、そちらに意識が向いていた隙にナカの物を押し込み、下腹部が小刻みに震えた。 そうこうしているうちに全てが挿入(はい)ったらしい、前の根元に輪っからしきものが通された時、後孔に挿れられた物が振動する。

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