1 / 20

第1話

父親はいつでも全てを支配していた。 息子は家に帰った。 美しい車が門から玄関までの道に停まっている。 息子の送迎の車は裏門から駐車場に入っている。 ここに停めれる車は父親の車だけだ。 父親は家族に自分の帰ったことを教えるためにその車をそこに見せつけるように置く。 今息子が背筋を伸ばし、少し指が震えてしまったように、そんな反応を起こさせるためにだろう。 玄関に入ると、息子は真っ直ぐ父親の部屋へ向かう。 そう決まっているからだ。 父親の部屋の前で震える指をなだめて、ノックをする。 「お入り」 父親の優しい声。 息子はその声にまた震える。 だが、言われるがまま、部屋にはいる。 父親はソファに腰掛けてくつろいでいる。 片手に本。 そしてコーヒーの香りがする。 母親がいれたのだろう。 母親は父親に喜んで貰いたくて仕方ない。 だけど父親は母親をすぐに部屋から追いやったのだとわかる。 母親は。 部屋でひとり泣いてるだろう。 父親に愛してもらえなくて。 美しい母親。 父親は優しく笑っている。 その笑顔に胸が痛くなる。 父親に笑って貰えるのがどれほど嬉しいか。 父親に無視され、冷たくされるのがどれほど辛いか。 息子は母親と同じくらいそれを知り尽くしてる。 「戻りました。お父さん」 息子はきちんと父親に挨拶をする。 「おいで?」 父親が優しく手招きをする。 息子は今日の父親は優しいと知って、胸を躍らせる。 息子は18歳になる。 容姿こそ、母親に似て線が細く、一見儚げだが、見た目以上に鍛えられている。 もちろん勉強もトップクラスの成績だ。 この家の跡取りとして相応しいように。 父親にガッカリされないために。 常に努力しているのだ。 息子は素直に父親の手招きに従いソファの前に立つ。 今日は優しい父親だ。 それが嬉しくて仕方ない。 「脱ぎなさい」 父親の言葉に、息子は言われるまま、自分から服を脱ぎ捨てる。 全ての服を脱ぎ捨て、父親の目の前に全てを晒す。 父親のために決して陽に焼かない肌は淡く光るように白い。 父親が好む2つの乳首は、淡く色づき、弄られて欲しそうにもう尖っていた。 父親は笑った。 楽しそうに。 父親の視線だけで、息子のペニスが硬く勃起するのを楽しそうに見つめる。 「咥えなさい」 父親の命令する声はどこまでも優しい。 息子は全裸のまま、ソファに座る父親の脚の間に膝をつき、父親のベルトを外しチャックを下ろした。 そして、父親の下着をずらし、それを咥えた。 父親は美しく大きな身体を持っていて、その部分もそれに相応しく大きかった。 幼い頃からそうしてきたように、息子は一心不乱にそれを咥えしゃぶり、舐め始める。 父親が喜んでくれることを思って。 父親は笑って髪を撫でてくれた。 それが嬉しくて、喉の奥までつかい、巨大なそれにえずきながら必死に奉仕した。 脈打つそれが愛しかった。 「可愛い可愛い、オレの息子」 父親の言葉に、息子は喜んでしまう。 父親は自分を愛してくれている。 そのためになら。 何でもできた。 必死で先端を音をたてて舐め吸い、茎から2つの双球まで舐め上げ、指と唇で茎を擦り上げ、喉奥まで使って、それを締めてみせた。 父親が悦んでくれることだけ考えながら、必死でその行為に没頭した。 息子の行為に父親が反応し、自分から乱暴に動き始めたことも、息子には喜びでしかない。 こうすることを求められた最初の日から、息子には父親に喜んで貰えることだけが望みだったからだ。 父親に頭を押さえつけられ、喉の奥まで何度も突かれ呻き、涙や声を漏らしても、それでも息子は喜んだ。 そんな目にあわされているというのに、息子の性器は濡れぞぼって勃ちあがっていて、父親に喉を突かれる度にその先から雫を垂らした。 喉ではなく、後ろの穴を可愛いがられているかのように。 そして、父親に喉奥に放たれて息子は自分も達したのだった。 むせながら飲み干し、父親の残滓さえ欲しがり、また息子はしゃぶり続けている。 「いやらしい子だな。可愛いね」 父親がそう喜んでくれるからそれで良かった。 今日の父親は本当に優しくて。 優しく優しく後ろの穴を指で虐めてくれた。 父親が後ろを広げてくれることはあまりない。 息子はいつも自分で用意する。 そして、父親は何度も何度も後ろから突いてイカせてくれた。 父親に中に出されて喜んだ。 飲むことも中で出されることも。 父親に求められることだから嬉しかった。 美しい父親に抱かれることが、息子には嬉しくて仕方ない。 甘く優しく「可愛い」そう言われるだけで、息子は身体を震わせ感じてしまう。 父親は息子の乳首もたっぷり可愛がってくれた。 そこは父親のお気に入りの場所でもある。 ソファに寝そべる父親に、上に跨り動くように言われて、喜んでそうした。 腰を振り、大好きな父親のそれを深く深く受け入れ、何度もイく。 しばらく抱いて貰えなかったから、毎晩1人で泣きながらしていたのだ。 床に置いたディルドに跨る切なさと、夢にまで見た父親のそれでは全然違った。 父親のペニスが嬉しい。 自分の中で脈打つそれが、弾けるそれが。 息子は髪を振り乱し、何度も仰け反り、でも父親をよろこばせるために動いた。 「お前だけが特別だよ」 父親は優しく言った。 自分の上で踊るように動く息子をみつめながら。 嬉しすぎて、射精した。 父親は笑った。 楽しそうに。 ドアが薄く開いていた。 閉めたはずなのに。 でもすぐ分かった。 母が見ていた。 その視線に憎しみを感じた。 でも。 そんなのどうでも良かった。 今。 父親としているのは自分だったから。 父親も。 母親の方を見て笑った。 父親も分かっているのだ。 そして起き上がり今度は息子を下にして、キスを繰り返し、息子の中で何度も放った。 その母親の視線の中で。 母親の泣き声。 ドアの向こうで座り込む音。 父親はまた息子の乳首を齧り、それを楽しむ。 息子は入ったままの父親のペニスを締め付け感じて、声を上げ続けた。 この家は狂っていた。 父親を求めて。 母も息子も狂っていた。 泣いてる母を父親はそれでもこの後抱くだろう。 そして今度は息子はそれに苦しむのだ。 父親を独占できないことに。 父親だけがいつでも。 楽しげだった。

ともだちにシェアしよう!