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第2話

父親に初めて抱かれたのは、ソイツが来た日だった。 12歳の時だった。 大好きな父親が誰かを連れてきた。 痩せてて。 でも年下なのに自分より背が高くて。 9歳だと父親は言った。 みすぼらしい格好をしたその子を、弟だと言った。 母親はショックで震えていたが、父親になにも言えるわけもなく。 父親のただ一人の子供だと思っていた息子もショックをうけた。 「仲良くするように」 それは命令だった。 その子はなにも見てなかった。 だれも見てなかった。 父親でさえも。 それはこの家ではありえないことだった。 なのに父親は面白そうに笑った。 その子を隣りに座らせ、上機嫌だった。 母親と同じように真っ白になっていたのは息子もそうだった。 弟。 息子がもう1人。 息子は父親に夢中だった。 父親は美しくて大きくて、誰よりも強くて、この世界を手にしているかのようだった。 父親に誉められることだけが喜びだった。 父親のただ一人の息子であることだけが。 父親にはもう1人息子がいる。 父親の愛は自分だけのものじゃない。 息子は呆然とした。 それを父親は面白そうに見ていた。 その夜父親に呼び出され、父親のモノを咥えるよう言われた時、息子は喜んでそうした。 初めての時から自分で服を全部脱ぎ、跪き、父親のペニスを震える指でとりだし、それを進んで頬張った。 新しい息子より、愛して欲しかったから。 あの時も夢中でしゃぶった。 父親が優しく髪を撫でてくれるのに身体が震えた。 大きすぎるそれは、今よりも小さな口には収まりきるものではなかったけれど。 父親のモノがカタチを変えるのに合わせて自分のペニスが硬くそそり立つのも知った。 苦しいはずなのに。 「お前だけは特別だよ」 そう言われて、嬉しくて泣いた。 そのあと、無理やり喉まで犯されて、むせて苦しみ、泣いても、そこで出されたものを飲まされても。 それでも嬉しかった。 父親がそんなに自分に構ってくれたことは無かったから。 父親のそこの残滓まで舐めとることも教えられた。 夢中でそうした。 だって父親が優しくて、そうしろと望んでいるのだから。 父親に優しく褒められる。 そのために音を立てて吸い、必死で舐めた。 「お前は可愛いね」 父親の笑顔を見上げながら、そうした。 そして、父親によって初めて射精を教えられた。 父親はお返しだと息子のソレを指で扱いてくれたのだ。 息子は射精の気持良さを父親によって教えられた。 泣いて感じる程気持ち良くて。 父親は何度もそうしてくれた。 「お父さん!!」 そう叫びながらイくことを学んだ。 出せなくなっても弄られ続け、息子は許して欲しいと泣いたのだ。 そして後ろの穴で受け入れることもその日の内に教えられた。 もちろん父親はローションで後を優しく解してはくれた。 だけど、父親との体格差はあまりにもあった。 でも、こじ開けられ、無理やり挿入された。 「狭いな」 父親は楽しそうに言った。 「気持ちいいよ、可愛い」とも。 痛くて苦しくて。 でも。 嬉しかった。 あの息子とはこういうことはしない、と父親が約束してくれたから。 お前は特別だと囁いてくれたから。 自分だけだと思って嬉しくて耐えた。 父親は本当に楽しそうだった。 耐えて堪える息子を目を細めて、可愛い可愛いと言ってくれた。 手加減なく突き上げながら、泣いてる息子にキスしてくれた。 何度もそこで出され、痛みに意識を失った、でも止めてもらえなかった。 でも確かに息子は幸せだった。 父親を繋ぎ止めることができたから。 父親にしがみつき、離さないでいてくれることだけを願った。 次の日の朝、医者を連れてきたのは真っ白な顔をした母親で、医者は何も言わずに治療をした。 この家であったことは外に出ることはないのだ。 父親にはそれだけの権力がある。 母親とはその日以来、用事以外では話していない。 そうなった。 それ以前は、確かに歪ではあっても、母親と息子だったのに、その日からそうではなくなっていた。 でも。 息子は母親から父親を奪えるようになったことは嬉しかった。 母親より良いと父親が囁いてくれたから。 そこから父親が家にいる時は抱かれるようになった。 でもそれは、嬉しいことだった。 その時だけは父親を独占できた。 呼ばれたなら何でもした。 言われるがまま、父親が喜ぶことを学び、必死で応え、痛みに泣きながら貫かれた。 息子は嫌だとは絶対に言わなかった。 痛くて苦しくても、それを望んだ。 父親にそうして欲しかった。 それは父親にとって自分が特別な息子であることだったから。 父親はそんな息子を楽しそうに見つめていた。 可愛いと褒めて。 容赦なく責めた。 父親はドアの外で母親が泣くのも笑っていた。 そして。 息子を抱いたその後に、母親を抱いていることを息子に隠しもしなかった。 息子はそれも受けいれた。 父親を深く愛していたから。 何より新しい子を父親が抱いていないことの方が大切だった。 特別な息子は1人だけなのだ。 痛くて苦しくても、特別な息子であれるなら、何でもした。 そしてその内、父に抱かれることは痛くて苦しいだけでは無くなった。 感じて乱れたならもっと父親が喜ぶことを息子は学習した。 乳首だけ弄られて達すること。 中だけでイクこと。 喉を犯されてもイケるようになった。 自分から跨り、大きなモノを奥まで咥え込み、そこで腰を振って自分でイケるようになった。 まだ幼い身体で。 父親はそれを見てますます楽しそうに笑う。 だから嬉しかった。 可愛い、そう言われるためだけに、どこまでも淫らになり、父親の言われるがまま何でもした。 そう何でも。 もちろん、父親は大切な跡継ぎである息子を抱くところを誰かにみせつけたりはしなかった。 そこは母親との差で。 息子は母親に優越感を持った。 母親は他の女と一緒に抱かれたり、他の女を抱く父親を見なければならなかったからだ。 父親が他の女を連れてくることは良くあった。 でも、息子をその女達と一緒に扱ったことはなかった。 愛されている、と息子は思った。 母親は父親にしてみれば多くの女の1人でしかなく、息子は二人いるが、でもこうやって可愛いがる息子は1人だけなのだ。 息子はそれを喜んだ。 だって、父親は。 誰よりも美しく、誰よりも強い。 父親だけが世界の全てだった。 「父さん、なんでもする・・・父さんの為になら」 息子は父親に突き上げられる時叫ぶ。 愛を伝えたくて。 淫らになって悦んでくれるならもっと淫らになるつもりだった。 「お前は本当に可愛いね」 父親は楽しそうだった。 まだ中学生なのにすっかり淫らになった息子を抱くのは父親には楽しい遊びだった。 父親の大きなモノを今では奥深くまで受け入れて、奥の奥まで責められるの欲しがる息子。 奥をこじ開けられ何度も痙攣し、身体の全て父親のモノを締め付け絞りとる。 教え込んだから、「嫌」ではなく、「もっともっと・・」と際限なく欲しがる。 淫らな腰は止まることはない。 父親は息子を気に入っていた。 自分の数あるモノの中でも、これは特別に面白いし気持ち良かった。 「実の父親に犯されて、こんなに喜ぶなんて。ああ、本当に面白い。可愛いねぇ・・・」 父親の言葉の残酷さには何一つ息子は気付けない。 息子の身体を父親は堪能した。 幼くても、この身体は父親の為に全てを明け渡していて、だからこそ楽しめた。 何一つ拒否などしない。 奥までもなにもかもを、父親に許しているのが分かる。 それを楽しむのは完全なる支配だった。 父親の最高の娯楽だった。 侵入し犯しているのは身体だけではなく、心だった。 身体を許すのは心を明け渡していることだった。 息子は父親に全部を渡してくる。 それしか知らないから。 楽しいゲームだった。 父親は息子をおもちゃとして残酷に楽しんでいただけなのに。 息子を犯したあとに抱く母親までが、父親のお楽しみなのに。 自分への愛で人が狂うのが楽しくて楽しくて仕方ないのだ。 息子はそれでも。 父親を愛している。 狂ったように。 父さん、愛して、愛してる・・・ その言葉に父親が本当の意味で応えることはない

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