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第3話

息子は父親に抱かれて嬉しかった。 むしろそれに溺れた。 父親に愛されたくてなんでもした。 褒めてもらえて、父親が自分だけを見てくれる。 父親を独占できる時間だったから。 そして気持ち良くなってしまえば、更に父親は喜んでくれる。 幼い子供が性に狂うのを父親は楽しんだ。 欲しがり自分から求めるのを。 父親とのセックスに狂うのを。 父親の舌も歯も唇も指もペニスも。 何もかも欲しがり、父親の大きな美しい身体に、幼い息子は夢中で舌を這わせた。 大人でもしない程のいやらしさで。 息子は父親の肉体に欲情した。 父親が抱くどんな女や男より、息子は父親を欲しがった。 そして、美しい少年が、美しい青年になってもそのままなのが父親は気に入って、息子を抱き続けた。 父親のために誂られたお気に入りのいやらしい【肉】だった。 息子は。 もっとも、父親が家にいる日はそれほど多くは無かった。 父親のおもちゃは母親も含めて沢山いるのも分かっていたが、息子は父親に犯されるのを待ちわびた。 そして父親が帰ってきたなら、父親が求めることをなんでもした。 でも。 他のおもちゃ達とは違って、大事な跡取りだから、他の誰かに抱かせるようなことはしないし、他の誰かと一緒に抱かれることでもない。 息子はそう優越感を持っていた。 自分は父親の特別なのだと。 18になった。 優秀な成績で大学入学も決めた。 成績だけでなく、スポーツも得意だ。 文武両道。 父親の期待には必死で応えている。 優秀な跡取りとして、相応しいように。 誰もこの息子が父親に犯されることが何より好きな、父親のおもちゃだとは思わない。 優秀で美しい、あの家の跡取りとしてみている。 だが父親が家に寄り付かない日は、息子は自分で自分の身体を慰めている。 ディルドに跨り腰を振り、父親を呼びながら父親がしてくれるみたいに乳首やペニスを弄るのだ。 父親が欲しくて仕方ない、そんな身体にされている。 足りなくて切なくてたまらない。 父親でなければ埋まらない。 泣いて父親を求めても。 与えられるのは父親が望む時だけなのだ。 一日の全てが、いる居ないに関係なく、父親に支配されている。 父親の望むとおりになるためだけに。 必死で学び、行動し、優秀な息子を作り上げる。 抱かれるときは父親の求める淫らな肉になる。 父親が帰ってくると、何故か血の気が引く。 父親を望んでいるのに分からない。 だけど。 父親の美しさ。強さ。 それらに夢中になる。 父親の偉大さはしっている。 誰もが父親にひれ伏すから。 父親が帰ってくる度、父親の前ですべてを脱ぎ捨て、自分から父親のソレを咥える。 それは儀式のようだった。 父親の美しい身体のあちこちに触れキスする。 夢中になって。 そして身体の全てを父親に明け渡す。 本当に全て。 心の中まで。 でも、ある日父親が言った。 いつものように息子にしゃぶらせながら。 「お前の弟はなかなか優秀だぞ」と。 血の気が引いた。 あの日父親が連れてきた母親の違う弟。 同じ屋敷の中で生きているのは知っていた。 あの父親の息子なのだ。 邪険にされることは無い。 歓迎もされないだろうが。 痩せてヒョロリとした貧相だった子供が、今では父親のように大きく、父親を思わせる美しい身体をしているのはどうしても見かけるため、気づいてしまう。 自分よりも父親に似ていることにも。 美しい少年になっていた。 息子とはタイプが全く異なるが。 父親の男らしい美しさはむしろ、弟の方にある。 愛しい父親との行為の最中に、弟とのことを話されて息子は動揺した。 目を見開き、父親のソレを愛することさえ止めていた。 何時もなら必死でそれを愛するのに。 「馬鹿だな。あの子は抱かない。抱く息子はお前だけだよ」 父親が言ったから、泣きながらまた父親のモノにしゃぶりつく。 父親とこうしてもいい息子は自分だけだ。 こんなことを父にしても許される息子は。 自分だけ。 父親のモノを夢中になって愛した。 唇で舌で、喉で。 先端をしゃぶり、裏筋を舐めて、夢中で頬張った。 だってこれを許されている息子は自分だけだからだ。 「そんなに嬉しいか。可愛いね」 父親は低く笑った。 その声は甘くはあったけれど残酷だった。 父親がソレで、激しく息子の喉を突き上げ始めた時は、息子は苦しさと、喜びの両方で泣いていて。 父親が喉奥で達した時、父親が喜ぶように自分も達してみせた。 父親が出したモノをこぼすことなく飲み干しながら。 そこに触れられることなく。 喉を犯されるだけで射精したのだ。 そんな風にいやらしい生き物になることを求められ、息子はそうなって見せたのだ。 父親に呼ばれることが分かっていたから、自分で解していた穴を自分から広げて、息子は父親を自分から誘う。 ここに挿れて欲しい。 沢山突いて欲しい、と。 父親は笑った。 父親のソコは1度出したくらいでは萎えることはない。 容赦なくこれから責められるのがわかる。 幼かった頃からずっとそうされてきたから。 その期待に身体が震える。 「お前は可愛いね。もちろん、あの子より大切だよ」 それでも父親は毒を囁いた。 息子の尻を持ち上げ一気に深くまで貫きながら。 息子はそうされて、痙攣しながら、その言葉の毒に犯された。 「あの子」がいる。 もう一人の息子。 自分のように抱かれてはいない。 自分のように愛されてはいない。 でも。 確かにもう一人いる、 「弟」 その存在を父親は毒として息子に与えた。 父親が深く抉り犯していたのは身体だけではなかった。 その心も毒で犯していく。 「お前の方があの子より優秀だから、お前が跡取りだよ」 父親は腰を激しくぶつけながらそうは言った。 父親は背後から深くを楽しむのが好きで、息子の項を噛みながら息子の中を好きなように抉った。 心と身体のどちらも、抉り続けた。 心も身体も好きなように扱うと決めているのだ。 淫らな息子は声を殺すことも知らない。 高い声は止まることはない。 ぐちゃぐちゃにされて、強く突かれて、泣き喚く。 刺される甘さが声になって溢れだす。 全身で父親を受け入れ、乱れきる。 父親はそれを楽しむ。 息子の中は父親を欲しがり感じきっていた。 「お前は可愛いね。私が抱く息子はお前だけだよ」 優しく言ったなら、息子はそんな言葉でも何度も痙攣していく。 お父さん愛してる 愛してる もう一人の息子に怯える息子は狂ったように父親を求めた。 父親はそんな息子に満足した。 その日の息子は最高に具合が良いおもちゃだった。 そう、その日。弟のことを話しながら、父親は息子を犯し続けたのだ。

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