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第4話

息子は弟に怯えるようになった。 それまで気にも止めていなかった弟に。 家の使用人に調べさせると弟はとても優秀だった。 公立学校にしか行かせてない。 塾にも行かせていないのに、中学生なのに有名大学に入学できるレベルの頭脳があることが分かった。 息子は優秀な家庭教師の元で学び努力して良い大学に入学を決めたが、弟は家庭教師等すら必要ないのだ。 色んな運動部から勧誘されるほど運動能力も高いことも。 父親に似た、美しい筋肉を纏ったあの姿。 息子は父親の美しい筋肉に舌を這わせるのが好きだった。 いや、筋肉だけではなく、それこそペニスも舐め味わっていたけれど。 とにかく、あの美しい肉体を受け継ぐのは自分ではなく弟だということは明らかだった。 父親の面影は弟の方があった。 弟は父親に似てた。 そう、弟は学校で騒ぎを起こしたのだ。 いや弟の為に騒ぎが起こったというのが正しい。 弟の悪口を言った生徒を、弟のクラスメイト達がリンチしたのだ。 弟を喜ばせるためだけに。 それは弟の命令では無かった。 だが弟の為だった。 本当の支配者なら、命令しなくても良いことを息子は知っていた。 勝手にやるのだ。 父親に愛されるために息子がなんでもやるように。 父親に最初に抱かれた時も服を脱いで咥えろ、と確かに命令されたけれど。 息子はそれを喜んだのだ。 だってそれか父親の望みだから。 痛みも喜んで耐えた。 その先、父親に抱かれることに夢中になったのは息子の方だ。 そんな風に弟の為になら、弟の周囲にいる人間はなんでもするのだと。 幼い息子が苦しくても父親に貫かれることを望んだように。 それは。 父親と同じだった。 息子は震えた。 どちらが父親の跡取りに相応しいかは一目瞭然だったから。 自分は父親のペニスを弟より上手にくわえられるだけじゃ、ないか。 それも。 まだ弟が咥えてないというだけで。 息子は怯えた。 父親の愛を失ってしまうのではないかと。 自分は裸になって、父親とセックスができる以外、父親に愛される要素がないのでは、と。 息子は必死で勉強する。 弟が追いつかないように なにもかもを完璧であろうと、努力する。 でも。 だからこそ。 「おいで」 父親にそう言われたなら、自分で服を脱ぎ捨てて、父親のモノを咥え、そして抱かれることに、今まで以上に溺れた。 泣きながら咥え、欲しがり、狂ったように父親を求める。 誰にも渡すまいとでも言うかのように、父親の性器を口や指で愛撫する様子を、父親は笑って見ている。 完璧な美しい息子が、父親とのセックス無しでは、もう生きられないのが面白いのだ。 「喉をこんな風に犯されないとお前は満足出来ないんだね」 息子の頭を抱え込み、乱暴に突き上げながら父親は言う。 哀れな息子はその通りで。 父親に喉も、後ろの穴の一番奥も、全部犯して貰えないと、安心出来ない。 父親に愛して貰えると思えるのはその時だけだから。 酷く父親に喉を犯されて、息子の身体は淫らこの上ない反応をする。 喉奥すら感じる場所だから。 父親のおもちゃ。 息子は母親を父親によって取り上げられたことも分からない。 父親とのセックスで、父親以外を愛することを奪われたことも分からない。 ただ、父親によって陽に晒すことを禁じられた白い身体は喉を犯されるだけで、波打ち、乳首を尖らせ、性器をそそりて立たせて。 何度も震えて、父親が喉に放つタイミングで、きちんと射精までする。 父親にそう作られた、父親のためのおもちゃだから。 「ああ、可愛いね」 父親は笑った。 むせて、泣いて、でも感じてる息子の頭を撫でて、褒めてやりながら。 そして、また口を開けさせ、喉を犯す。 今日はそれしか許してない。 息子の目が訴えてる。 足りない。 後しろも犯して欲しいと。 「お前は、ここだけでも気持ち良くなれるだろ?」 そう言って、また喉を激しく突く。 苦しみを快楽だと学習させられた息子は、さっき達したばかりなのに、また性器からこぼし始め、感じてしまっているのが分かってしまう。 でも、息子はポロポロと泣く。 それは喉を塞がれているからだけではない。 息子にそれを言わせるためだけに、父親は口から引き抜いた。 口と喉以外使ってやってないのだ。 今日はまだ。 息子が泣いて懇願する。 後ろに挿れて欲しいと 泣きじゃくり、子供のように懇願する。 まだ幼い身体を犯した時、酷く泣いても拒むことは絶対に無かった息子は、今ではソレ無しでは生きて行くことさえも出来ない。 父親に身体の奥を何度も突かれてその中に放たれるまで、何一つ安心出来ないのだ。 自分の価値をそれでしか確かめられない。 乱暴に父親の好きなように後ろで犯されないとダメなのだ。 「僕のいやらしい穴を犯して下さい・・・お父さん・・・お願い・・・!!」 優秀で、だれもが完璧だと思う18歳の青年が、父親の脚に縋りつき懇願するのだ。 犯して欲しいと。 しばらく放置していたから、弟の存在を感じ続けていたから、息子の身体は父親に犯されることだけを願っていて。 だから、 「お前は本当に可愛いね」 父親は心から言った。 息子の望みとおり後ろの穴を乱暴に犯してやりながら。 息子は突き上げる度に泣いて喜ぶのだ。 息子にはこれしかない。 父親にされるセックスだけが全て。 挿入されるだけで、その身体も心も、狂ったように喜ぶ。 その為に、何でもするし、そのために完璧である事に執着するのだ。 お父さん 愛してる 愛してる 息子は泣き叫ぶ。 「本当に、可愛い」 父親は笑った。 可愛いと言われるだけで、息子はまだイった。 父親に犯され、そう言われることが嬉しくて仕方ないから。 だが父親は。 息子に愛してると言ったことは一度もないのだ。 息子に愛してると叫ばせても。 全身で自分を欲しがる相手とするセックスは、父親には楽しい娯楽だった。 「お前は最高だよ。弟よりずっといい。私が抱く息子はお前だけだ」 弟の存在を匂わせれば、更に狂うのがいい。 全身の肉が父親にだけ反応する、穴の襞から足の指の皮膚の先まで。 ここまで自分とのセックスに狂うのは、確かにこの息子だけだ。 そう育てたからこそ、どこまでも支配できる。 父親は支配の印として、息子の中に放つ。 支配はセックス以上に楽しかった。 息子はもっと欲しいと泣く。 だからもっと支配してやる。 このおもちゃがどこまでもつのか、父親にも分からない。 だが。 このおもちゃはお気に入りなのは間違いなかった。

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