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第24話 地を這う問いかけ

 黒髪男の手が、下腹を擽り、縮こまる俺のペニスをにゅるりと握った。  ねちょりとした粘液を纏った手が、緩急をつけ俺のペニスを絞り擦ってくる。 「……っ、っ」  あらぬ声を上げそうになり、唇を噛み、顔を逸らせた。  ぐっと瞳を閉じ現実から逃れようとする俺の耳に、黒髪男の嘲笑う声が響く。 「こっちより、こっちか」  半勃ちのペニス放した手が、尻の間を(まさぐ)る。  にゅるにゅると滑る指先が侵入を拒む孔に押し当てられた。 「や、め………っ」  ローションの潤滑効果に、男の指がすんなりと俺の中へと押し入ってくる。 「きっついな」  根本まで差し込まれた指が、ぐにぐにと蠢き、俺の背を震わせる。 「気持ちくなったら、緩むんじゃね?」 「ぁ、……ぃっ…」  黒髪男の指が中で蠢く孔に、金髪男の指までもが侵入してきた。  金髪男の指が、ぐにゅりとなにかを潰した。  苦痛しか感じていなかったその場所から、 ぞわりとした痺れが背を走る。 「………っ」  意識の外で、腰が跳ねた。 「これか」  にんまりとした下衆な笑いを孕んだ声色に、背筋が凍る。  中を探っていた黒髪男の指が押さえ込むように撫でるその場所を、金髪男の指が小突いてくる。  逃せない快感が矢継ぎ早に与えられ、身体が震えた。  触れられてもいないペニスに、血が集まっていく。  どくどくと拍動し、硬く張り詰めていくペニスの先から、だらりとカウパーが溢れた。 「いい感じじゃね? めっちゃ指、しゃぶってるし」  くつくつと笑う金髪男に、黒髪男の指がずるりと引き抜かれた。  間髪入れずに、金髪男の指が増やされる。  中で開いた指がずるりと半分ほど引かれ、閉まっているはずの口が、くぱりと開いてしまう。  外気に曝された濡れた襞が、冷たさに煽動し、くちゅりと音を立てた。  ―― カシャッ  響いたのは、シャッター音だ。  レンズが俺の痴態を(うつ)していた。 「や、……めっ…」  暴れたくとも、腰抜けにされた身体は言うことを聞いてはくれない。  俺が出来るのは顔を背け、否定の言葉を吐くことだけで。  言葉だけの抵抗など、なんの効力もない。  どろりと濡れ、紅く膨れた秘所を指で広げられ、勃起させたペニスを曝している姿が、目の前に翳された。 「これ、ばら蒔かれたくなかったら、ここ出て……」 「なにしてんの?」

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