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ー記憶ー59
たまにはベッドの上でゆっくり話でもしようか。
確かにシングルベッドの上で男性二人というのは狭いのだが、それでも密着すれば全然寝れるスペースではあるのだから。
二人はベッドの上へと横になると何故か望はうつ伏せの状態のまま雄介は仰向けのまま両手の腕を後頭部に回して天井を見上げるていた。
横になってから数秒後、雄介は、
「望……」
そう優しい声で望の名前を呼び、
「今日は……その……望の事抱いてもええねんやろ?」
望はその雄介の言葉に頷く。
そして雄介は望の事を仰向けにさせ望の両手首を押さえると唇を重ねる。
病院に入院してる時は雄介が下でキスをしていたのだが、今はすっかりそれも治って雄介が上でキス出来るようになっていた。
そうする事で望は雄介に向かい微笑むだけだ。
何かこう思い出しているのであろうか。
恋人の温もり……。
ドキドキと波打つ鼓動……。
熱くなる体……。
これからは雄介の提案で毎日のようにいられるようになった。 いや望の方もそれを願って一緒に住もうとも言った。
だからもう雄介の温もりは忘れる事はないだろう。
違う仕事でもある二人なのだからスレ違いもあるのかもしれない。 人間的にもすれ違いがあるのかもしれないのだけど、今は付き合い始めたばかりだからこそ何もかも幸せに感じれるのであろう。
唇を何度も重ねているうちに、こう体というのは勝手に熱くなってくる訳で、その熱というのは病気とかの熱ではなく、
「ン……雄……すけ……」
きっと欲から来る熱の方だろう。
そして今日の望はもしかしたら雄介に甘えたい気持ちなのかもしれない。
望は腕を上げると雄介の頰を撫でる。
そうした事で再び唇を重ねる。
最初は重ねる程度だったキスがやがて深いものへと変わっていった。
雄介は唇を重ねながら望の口内へと舌を忍ばせると望の舌と絡ませる。
それだけでも望の方は鼓動を早くなってきているようだ。
深いキスに高鳴る鼓動。
段々と望は呼吸が荒くなってきていてそんな望なのだが、それでも今日の雄介はそんな事お構い無しというような雰囲気で、深いキスをしながら望が着ているパジャマの隙間に手を忍ばせ優しくお腹や胸辺りを這い回らせる。
望はその雄介の行動にくすぐったいのか声を上げるのだ。
「ぁ……ちょ、そこは……いやぁ……」
「ん? あまりにも久しぶり過ぎて感じるの少し早いんと違う?」
そう言いながらも雄介は望の胸の突起を触り始め、その度に望の口からは甘い声が上がり始める。
「も……雄介……」
あまりの気持ち良さに瞳を潤わせ涙目で訴える望。
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