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ー記憶ー60

 すると雄介は望に何かを感じたのかチュッと音を立てて唇を重ねるのだ。 「……ン!」  その雄介の行動に望は甘い声を上げると、雄介はその望の声に答えるかのように望のパジャマのボタンを外し始める。  すると露わになったのは望の白い肌だ。 確かに望は白い肌だというのは雄介自身分かっていた事なのだが、それでも体の方も肌が白いという事は今まで意識してなかった事なのかもしれない。 だから余計に雄介の中ではそんな望の肌にドキドキとしているのであろう。  今は電気は消してある。  だから明かりを照らしてくれるのは夜空に輝く月だけだ。  だがそれだけで望の肌は白く綺麗に見える。  ただの雄介の色眼鏡かもしれないのだが、それが余計に雄介を誘っているようにしか見えてないようだ。 「やっぱ、相変わらず……望の肌は綺麗やんなぁ」  その雄介の言葉に顔を赤くする望。  そう言いながらも雄介の方も洋服を脱ぎ始める。 そう前回の時は病室だった事もあってか雄介の方は完全に脱いでなかった。 だが今回初めて雄介の方も服を脱いだおかげで、日頃、鍛えている体を露わになったのだ。  望はその体に触れてみたいと思うのだが、やはりまだ恥ずかしいのか触れられずに雄介の腕を掴むだけで止まらせる。  その望の行動に、 「もう、我慢出来へんのか?」  そう改めて言われると急に恥ずかしくなってきたようで望は顔を赤くし雄介から視線を反らす。  そしてチュッいう音が望の聴覚をも襲ってきたようだ。  だがそれは唇ではなく、 「はぁ……ぁ……んん!」  それは唇ではなく望の胸の突起を雄介が吸う音だった。  思わず出てしまった声に望は自分の唇を手で押さえてしまうのだ。 「なぁ、望……今日は遠慮せんと声出してもええねんで……そりゃ、前ん時は病院の病室やったから、声とかって我慢せぇへんとアカンかったけど……今日は自分の部屋なんやし、遠慮せんで声出してもええねんからな」  雄介はそう言うと口元にあった望の手を避ける。 「な……望……俺の肩に腕回して……」  雄介は望の腕を取ると自分の肩へと腕を回させ、 「今日は前と違ってゆっくり出来るし、望の事気持ち良くさせてあげるな」

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