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ー記憶ー101
雄介は荷物を椅子に置くと、同時に別の人物も入ってきた。
この病室に入れるのは限られている。 雄介からしたら、だいたい見当がついているだろう。
雄介は人の気配に視線を向けると、やはり予想通りの人物がそこに立っていた。
「おう! やっぱり、雄介……来てたんだな」
「ああ、まぁ……一昨日の時に来るって約束しておったしな」
和也と雄介はそう簡単に挨拶を交わすと、和也は雄介が持っている荷物に気付く。
「……へ? これは?」
「ああ、これはか? 望の身の回りの物やで……。 急遽入院決まった事やし、何もなかったやろ?」
「あ、そっか! 俺はそこまで頭回ってなかったぜ」
「しゃーないやんか……今までバタバタしておったしな。 それに、俺の方が入院歴あったし」
「ま、確かにそこはそうだような。 入院歴あれば入院してる時の荷物って分かってるもんだしな。 まぁ、俺の方もたまに入院してくる患者さんに説明とかするけどよ。 んでも、そこまで考えてなかったしな」
「ま、そういうもんやろ? 俺なんかは、ついこの間までしょっちゅうやったしな」
雄介は言いながら、買って来た物を机の上に広げる。
「ま、思い出したし、パジャマも買って来たわぁ」
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