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ー記憶ー122

「望も俺と同じ気持ちでいてくれたんなら良かったわぁ」  更に雄介は抱きしめていた腕に力を込めるのだ。 「も、我慢なんかせぇへんで……」 「はぁ!? お前、何言ってんだよ……! ここでなのか!? 時間ねぇんだけど……」 「後、一時間くらいはあんねんやろ?」 「あ、ああ……まぁな……」  今の時間は何処も昼休みに入ったのかこの診察室周辺は静かになっていた。  そう全く人の気配がない状態と言う事だ。 「ほなら……」 「……ああ。 その前にお前……体の方は平気なのか? なら、点滴外してやるよ」 「元気なのか取り柄みたいなもんやし、もう、平気やから」 「そうか……なら……」  そう言って望は雄介に付けていた点滴を外すと窓際にある容器の中へと入れておく。  その望の後に付いて行った雄介。 「望……」 「なんだよ……」  そう言って望が雄介の声のした方へと振り向くと不意打ちのキスをされる望。  そんな急にキスをされると瞳なんか閉じている暇等はなく望はそのまま目を見開いたままの状態でキスをされてしまっていた。  雄介は望の体をギュッと抱き締めると唇を一旦離して、 「な、望……瞳閉じて……」  そう雄介に言われた望は自然と瞳を閉じるのだ。  そして雄介は再び望の唇へと唇を重ね望が着ているシャツの中へと手を入れていくのだ。  時間は少ししかない。  だからなのかいつものように時間を掛けてやってる場合ではなくそして雄介自身も余裕がない状態だ。  雄介はポケットに入れておいたローションを手にすると手を望の後ろの方へと回し蕾へと指を入れる。 「ん……ちょ……」  いきなりの事で体をビクつかせる望。 しかも立ったままの状態でだ。 「今は時間ないんやから、仕方ないやろ?」 「え? 確かにそうだけど……」 「とりあえず、今日は我慢してな……今度からはゆっくりやるし……」  そう言って適当に望の後ろの蕾の中を慣らすと今度望の体を反転させ自分のモノを望の蕾と挿れていくのだ。 「ちょ、あ、あぁ!! え?」  フッと望は気付いた事があった。 いや、なんか違和感というべきなのか。 いつもは雄介のモノを直に感じているものなのだが今日は何かが違う。 「雄介……お前……」  雄介は望が言いたい事が直ぐに分かったのか、 「ああ! とりあえずな……時間ないし、汚さないようにしないとなって思うて今日はゴム付けてんねん」 「あ……」  そう言う事な。 と望はその雄介の言葉に納得したようだ。 「とりあえず、望も付けた方がええねんで……」 「え? あ、俺はいいよ」 「ココ汚したらアカンねんやろ?」 「え? あー、まぁ……」 「だったら……」 「え? あ、まぁ……ぅん……」  少し納得はいかないようなのだが、望の方もとりあえず雄介にゴムを付けてもらって二人はその場で行為を続けていた。  暫くして事を終わらせる二人。 「……大丈夫か? ホンマ、スマン……抑えが効かんくて……」 「あ、謝る必要はねぇよ……俺だって……(欲しかった)んだからな……」 「へ? え? 何? 今のよーく聞こえへんかったって! もう一度言うて……」 「もう、言わねぇよっ! こんな恥ずかしい言葉2度と言わねぇからな……」

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