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ー空間ー48

 そう和也が言うと二人は立ち上がり和也が先に靴を履くと後から裕実も靴を履いて出ようとした時、裕実は何かにつまづいたのか前のめりに転けそうになったのだが、それを和也が両腕で支える。 「ホント、お前は大丈夫なのかよー」 「だ、大丈夫ですってばー」  そう言うと裕実は和也に支えてもらいながらも体勢を立て直すのだ。  和也が会計をしている間、裕実は外で待っていた。  さっき和也が言っていた事が頭の中を巡っているのか、お店の壁に寄りかかりながらもため息を吐く。  きっと裕実はこれから和也と行く所が気になって仕方がないのであろう。  大人の夜の時間で二人きりでいられる場所なんてアソコしかない。 もう、そこに行ったならば和也に抱かれるというだけ。 和也とは初めて行く所に緊張しまくっている裕実だ。  何度も呼吸を整える為に息を吐いていると和也がお店から出てきた。 「待たせて悪かったな……」  そんなに待たせていないのだが、そう口にする和也。 「別に謝る必要はないですよー。 寧ろ、こっちがありがとうございます。 ですからね」  そう裕実は笑顔で答える。 「そっか……じゃあ、行くか?」  和也はそう言うと裕実の腕を掴み車へと向かう。 「なーんだ……お前、やっぱ、緊張してんだろ? 脈が早いぜ」

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