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ー空間ー83
「俺は確かにもう一回お前とシたいと思ってる。 今のでシたくなったのは確かさ……だけど、初めてでもう一回したら、お前の体に負担掛けちまう事になるからさ、俺は我慢しようと思っただけ、これで、分かってもらえたかな? 俺の気持ち……」
そう和也は真剣な瞳で裕実に想いをぶつけるのだ。
「本当に和也さんは優しすぎですよ……そんなに自分の事を犠牲にしてくれるなんて。 どんだけ、和也さんは僕の心の中をドキドキにさせてくれるんですか? これじゃあ、和也さんと一緒に居たら、心臓いくつあっても足りないじゃないですか」
そう裕実は顔を真っ赤にし和也に自分の思いも告げる。
和也はそんな裕実に息を吐くと裕実の体を抱き締めるのだ。
「俺……ダメだ……そんな事言われたら、もっともっと、お前を好きになっちまう……ホント、お前の事好きになって良かったって思ってるよ」
「じゃあ……我慢しないでくださいよ」
裕実はそう言うと少し身長が高い和也に向かって背伸びをして、和也の肩に腕を回すと唇を重ねる。
和也はゆっくりと裕実の体を離すと、
「お前の気持ちはよーく分かった。 とりあえず今日はもういいだろ? だけど、俺のを抜いてくれるといいかな? 本当に今はそれだけでいいからさ。 今度の休みの時にはもうちょっとゆっくりして、満足させてくれたらいいからな」
和也は裕実の肩を両手で掴み言い聞かせるように笑顔で言う。
そう言うと裕実の方も笑顔でコクリと頷くのだ。
「じゃあ……」
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