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ー空間ー133

「そんなんじゃありませーん……」  そう言う裕実はご機嫌斜めのようで和也から視線を外して横を向いてしまったようだ。 「悪かったって言ってんだろ……」  和也はそんな裕実の姿を見て、やはり相当自分が悪いと思ったのか裕実の方に向かって、切なそうな表情を見せる。   そして裕実の機嫌を直すかのように、裕実の頭を撫でるのだ。 「ゴメン……本当にゴメン……しかし、ホントお前って可愛いよなぁ……嫉妬するなんてさ」  和也はそう言うと裕実に対してクスと笑う。  そう和也からしてみたら今の裕実の行動は可愛くて仕方がなかったからだ。  嫉妬してくれているという事は、明らかに裕実が和也の事が好きだっていう証拠というのを見せてもらったからなのかもしれない。 改めて、本当に裕実が和也の事を本気で好きだっていう事が分かったのだから、和也からしてみたら嬉しくて仕方がなかったのであろう。 「な、裕実……仲直りのキスしようか?」  そう和也が言うと、裕実はゆっくりと和也の方に視線を移し真っ赤な顔をして和也の事を見上げる。 そして頭をコクリと頷かせるのだ。 「なら……」  和也はそう口にすると、ゆっくりと裕実の唇に唇を重ねるのだ。  恋人とのキスというのは何故か甘い。 本当に中毒になりそうな位な感じでもあるのだから。  和也の方も裕実の事が好きだと伝えるかのように何度も何度も啄むようなキスを繰り返す。 そして何度もキスを繰り返す事で愛を確かめ合っているようだ。  さっきまで軽く喧嘩をしていた二人だったのだが、裕実の方も和也の肩へと腕を回すと、裕実自らも和也へとキスをする。 「和也さん……本当に僕は和也さんの事が好きなんですからね」 「ああ、俺も……本当にお前の事が好きなんだからな」  和也の方は最後にチュッと音を鳴らして、一旦、キスの方を終わらせると、再び行為を再開させる。  そう先に行為を始めていた和也と裕実だったのだが、四人同時に終わらせる為にもある意味、和也達の方はゆっくりとしていたという事だろう。  まぁ、今の裕実の嫉妬は予想外の事だったのかもしれないのだけど。  和也達の隣にいる雄介や望の方もやっと乗ってきたのであろうか。 和也の隣からは望の可愛い声が聴こえてくる。  そうそう他人の行為というのは見れるもんではない。  誰かが隣でヤっているという事もあってか、多分、四人は四人共いつも以上に興奮しているのかもしれない。  和也の方も本当に本気モードに入ったのか、先ほどまでは焦らすように裕実の体へと触れていた手を今度は感じるように動かし始める。 右手では裕実の体を撫で、そして裕実の右側の突起を舌を使って舐め吸ったり舐めたりを繰り返している。 そして左手の方は裕実の右側にある胸の突起を摘んで刺激するのだ。  流石の裕実も三ヶ所同時に責められると、 「やぁ……和也さん……ぁ……はぁん……」  ほぼ同時位に望と一緒のような声を上げる裕実。  一方、雄介と望カップルの方も同じような事をしているのか、雄介の方も望の胸の突起を責めていた。  部屋内には望と裕実の声が響き渡る。 攻めている二人だって、その声だけで十分に興奮してきているだろう。 しかも今日は二人の声でだ。 いつもより余計になのかもしれない。  十分に、雄介の和也も裕実と望の声を聴くと、今度は二人の足と足の間に体を置いて和也の方は裕実のモノを、雄介の方は望のモノを口へと含み上下に動かす。 「ぁ……ちょ……ゆ、雄介! それは……イっちまうから……!」  そう先に切羽詰まったような声を上げたのは望の方だ。  そりゃ、当たり前なんだろう。 望の方はここんところ忙しすぎて一人でなんかヤってる暇なんかなかったのだから。 きっと溜まっていたのかもしれない。  裕実の方は声を上げるものの、やはり、そこはついこの間ヤったばっかりという所なのであろうか。 涙目にはなっているものの、まだ余裕の方はありそうだ。

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