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ー空間ー194
雄介からしてみたら、なぜ望がそんなにも顔を赤くしているのか、その理由が分からないようだ。
「望? まさか、熱でもあるんか?」
そう雄介は言うのだが、望は慌てたように、
「そ、そんなんじゃねぇよ!」
とため息交じりに答える望。
「ほんなら、良かったわぁー。 ほな、何?」
他に望が熱以外で顔を赤くするなんてことが、今のこの状況であるのであろうか? そこは雄介には分からない所だ。
そこから先の会話が、そこで途絶えてしまったように思える。
だが次の瞬間、望は小さな声ではあったのだが、雄介の名前を呼ぶのだ。
「雄介……」
と俯きながら言う望。
「体の方は大丈夫なのか?」
そう何かを確かめるかのように聞く望。
「あ、ああ……まぁ、平気なんやけど……ちょい、やっぱ、まだ、痛いかな? って感じなんかな?」
「そっか……」
望はそう一言だけ言うと、またすぐに黙ってしまう。
それを打ち消したのは雄介だ。
「ま、ええわぁ。 望は疲れておるようやし、とりあえず、寝よ」
そう雄介は床へと腰を下ろしていたのだが、それを上げ、ベッドへと上がろうとした時、望にいきなり手首を掴まれてバランスを崩しそうになったのだが、ギリギリの所でベッドへと尻餅をつく雄介。
「って、なんやねん……! 今日の望……ちょー、変やぞ……」
「ホントにお前は馬鹿なのかっ!?」
そう望は呆れたように言うと、
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