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ー空間ー196
「別にそれは構わねぇが……本当に無理すんじゃねぇぞ。 お前が痛がれば、速攻で止めるからな、本当なら、あまりお前の事動かしたくなぇんだからよ。 だから、今日は俺が動くんだからなっ! お前は一切俺に手を出すんじゃねぇぞ……分かったなっ!」
そう望は雄介に向かって念を押すように言う。 そして望は急に半身を起こして服を徐に脱ぎ出すのだ。
「ちょ、ちょ、ちょい待った!」
雄介はそう焦ったような口調で言うと望の行動を制止する。
「なんだよ。 今更止めるのは無しだからな。 こっちはもうその気なんだからよ」
「そうやなくてな」
雄介はそこで一旦言葉を止めると再び口にするのだ。
「……あんな……望……一つだけ聞いてええか? 俺はホンマに今日は何もしちゃアカンのか?」
「……ああ。 当たり前だ」
「ほなら、望の体を舐めたりするのもアカンのか?」
「ああ……」
「ほんなら、後一つ! 今日は望が動いてくれるって言うてたやんか……望はホンマに一人で出来るんか?」
「……あ、ああ、まぁ、多分な」
そう答える望に対し確かに望は一人で出来るとは言っているのだが、雄介の中では何も知らない望が本当に一人で動けるのか? という事が心配なようだ。
こう今までこういう事に関して望が動いた事がないから余計になのかもしれない。 多少なりとも動いた事があるのなら、雄介は望に今日は任せていたのかもしれないのだが、今までは雄介がリードして基本的には雄介しか動いてはいない。
だが今日の望はどうしても頑として、雄介には何もやらせてくれなさそうな雰囲気に、雄介はもう望に任せるしかなくなったようにも思える。
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