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ー空間ー208
「これなら、暫く望の方はイけへんやろ?」
「……!?」
その雄介の行動に目を丸くする望。
確かにそれだったらイくにイけないのだが、それはそれで気持ち悪い感じがする。
「これって知っておるか? 確かにこの状態やとイくにイけへんのやけど……ただ、イけた時はめっちゃ気持ちええらしいで……」
雄介はそう言うと再び望ゆっくりと腰を動かし始めるのだ。
今のこの体勢なら背中に傷を負っている雄介でも、そんなに負担が掛かっている感じはしてないようだ。 だからなのか雄介自ら動き始める。
望の方は雄介にモノの先端部分を押さえられてしまい、イけないもどかしさに苦痛な表情を浮かべいた。 だが自分で言った事を守る為なのか雄介の肩に腕を回し必死でイかないようにしているらしい。
「ぁ……ん……んん!」
望の方はもう本当に今にもイきそうな声を上げていた。 しかし人間って無意識な行動というのは案外怖いものだ。 望は期待からなのか雄介のモノをギュッと締めつける。
「んん! 望っ! ……ぁああ! そんなに……ぁ……締めつけ……ん!」
望のその締め付けに気持ち的に苦しそうな声を上げる雄介。 挿れている人間的には締め付けられるのは嬉しい反面、厳しくなってくる。
「もっと……力抜いてくれんと……っ!」
でも、こういう時の声は男性でも色っぽいのかもしれない。
「はぁ!? チカラなんて……ぁ……入れて……ねぇよ……」
そう望の方は無意識なのだから、そう素で答えているようだ。
「ちょ……ホンマにアカンってっ!」
雄介はそう言うと、もう本当に雄介の方も限界とばかりに、望のモノから手を離すと激しく腰を打ち付け始める。
「ぁ……ぁああ! 雄介……っ……イくっ!」
「ちょ……ホンマはもっと……意地悪な事しておきたかったんやけど……望がそないに煽ってくるから……俺の方やって……もう! もう! 我慢出来へんようになってきたわぁ……! 今日はもう完全に俺の事本気にさせたんは……望のせいやからな……まぁ、いい意味でやで……」
そう雄介はそう言うと言葉を続ける。
「ほなら、一緒にイこ……」
そう一言だけ言うと、更に雄介は腰を激しく動かし皮膚と皮膚がぶつかる音に加え部屋内には望の双丘の中にあるローションとも音が混じり合い聴覚をも刺激する。
「ぁ……ぁああ! いやぁああん! ぁああ!」
それに合わせるかのように望の声もより一層高くなったようにも思える。
それから数回雄介が激しく腰を動かすと、
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