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ー雪山ー80

 雄介がフッと気付いた時には、既に望も手によって服を脱がされていたことに気づく。  だが、次の瞬間にはもう雄介がビクリとさせるような事が起こっていた。 「……へ? 何!?」  望が雄介の鎖骨の辺りを舐めている姿をが目に入ってくる。 「の、望……何してんねん……!? お前はそないな事せんでもええから……」 「いいんだよ。 たまには俺にもやらせろよ。 寧ろ、お前は明日仕事があるんだから、マグロになってればいいだろ?」  その意外な望の言葉に雄介は目を丸くするのだが、 「あんな、俺の体力舐めたらアカンで……。 昨日も言うたやろ? 望に使う体力と仕事で使う体力っていうのは別もんなんやってな」 「……そういや、そんな事言ってたよな? でも、たまにはいいだろうが、俺がお前の事気持ち良くさせてもさ」 「ほな、昨日みたく何もかも、自分でそてくれるんか?」  そう雄介は、にまにまとしながら望を試すかのように問う。 「な、何もかもって!?」  その雄介の問いには何となくだが望は意味が分かっていたもかもしれない。 とりあえず聞いてみることは聞いてみることにしたようだ。  だが、流石の望だって真っ赤な顔は避けられない。 少し俯き加減で雄介に聞いている。 「せやから、自分でココを慣らすのか? って聞いておるんやけど?」  そう雄介は言いながら望の後ろの蕾の辺りを指すのだ。  今までの会話の中で雄介はこう曖昧な言葉でしか言ってなかったのだが、そうされると流石の望でもどういう意味か? っていうのは分かったのであろう。 「え? あ、そ、そこは……!?」  望は雄介から視線を逸らし、流石の望も言葉を詰まらせている。 「俺にマグロになれっていう事はそういう事やで……」  雄介は今日の望に押されっぱなしだと思ったのだが、やっと今いつものペースに戻れたようで、ほっとしているのかもしれない。  望は少し考えた後に、 「あ、ああ……分かったよ。 俺がやればいいんだろ? そうそう! 今日は俺がやるって決めたんだからよっ! 自分でやるに決まってるじゃねぇか」 「んじゃあ、自分で後ろのココ慣らしている所見せてぇな」

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