652 / 1095

ー雪山ー81

 雄介はそう望に笑顔を送るのだが、望の方はさっきからずっと顔を赤くしたままだ。  本当に今日は望は何を言い出しているのかがよく分かってないような望。 よくよく考えてみると今まで発言していた言葉は結構恥ずかしいことを言っているのではないか。 と思う程だ。  いつもは雄介が後ろの蕾を慣らしてくれているのだが、今日の望は自分でやると口にしてしまっていた。 確かに前にもやったことはあったけど、でも、こう何かが違うような気がしてしょうがないようだ。 「ん? ここまでしといて怖気付いたんか?」 「そ、そんな事、ある訳ねぇじゃねぇか。 ヤるって決めたんだから、今日は俺がヤるに決まってるだろっ!」  望の性格は素直ではない上にプライドや頑固もある。 だからなのか一回自分で決めたことは実行するタイプなのかもしれない。  そんな望に雄介は微笑み望の頭を撫でる。 「ほな、やってみるんやろ? やってみたらええやんかぁ」 「わ、分かってるよ」  さっきまでの勢いはどこに行ったのであろうか。 望の方はもう顔が真っ赤なままだ。 さっきまでは勢いで雄介に手を出していたのかもしれないのだが、今は若干落ち着いてきてしまっているようでなかなか動き出さない望。 「どないしたん? やっぱ、望はマグロの方がええんか?」 「……いや、ヤるに決まってるだろっ! ヤるって決めたんだからなっ! そういう事は決めたらやるタイプなんだからよ」 「そうかぁ……」  そう雄介は半分ため息交じりで言うと、 「ほなら、早よして。 俺のを舐めたり、自分のを慣らしたりせぇへんと先に進めへんで……。 それに、今日は俺の方がそうでもなかったのに、望が俺の事、本気にさせてもうたんやからな。 ほら、もう、俺のムスコさんいい感じになってきておるしな」  雄介はそう言いながら望の手を取ると、ズボンの上から自分のモノを触らせる。  確かにこの状態なら直に触らなくてもいい具合に、ズボンの上からでも勃ってるのが分かるくらいだ。  望はそのまま意を決したように、雄介のモノをズボンの上から撫で続け始める。 「こんなんでいいのか?」  まだ恥ずかしいという気持ちがあるのであろうか。 ぎこちなく雄介のモノをズボンの上からではあるのだが撫で続けていた。 「せやな……もうちょい優しくっていうのか、まだ、手の動きが固いっていうんかな?」

ともだちにシェアしよう!