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ー雪山ー89

 そう雄介は優しく誘導するように言うと、望はその雄介の言う通り動かし始めたようだ。 「ぁ……ふぅ……ぁあ!」 「そこ、みたいやな……望がきもちええとこ。 そこが一番ええとこなんやったら、イくって思うまで突いてみたらええよ。 せやな……今、望の中に入っている指が自分でじゃなくて、俺のやって思うてやってみたらええんやない? ま、そうなってくると、テレフォンなんちゃらっていうのと変わらなくなってまうけどな。 だってな、俺が指示して望が動かしている訳やしなぁ」  雄介はそこまで言うと、そのままテレフォン何ちゃら風に始める。 「どんな感じなん? 望の指は今中のどこらへんにあるん? 俺の指とどっちが気持ちええ?」  その雄介の質問に対して首を横に振る望。 流石の望もその質問は恥ずかしくて答えられないでいるようだ。

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