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ー雪山ー90
「ばかぁ……そ、そんな事……ぁ……聞くなよ……ぁ!」
「だってなぁ……今の俺はむっちゃ……暇なんやぞー! せやから、そういう風に言葉だけでもって思うたんやけどな」
そう笑顔で言う雄介。
「ほんで、どうなん?」
そう楽しそうに言ってくる雄介に対して、望の所はそんな恥ずかしいことを聞かれるのはたまったもんじゃない。 きっと望の中では全身に血が巡りに巡って心臓をバクバクとさせているだろう。
「ん? 望……自分でヤるって、恥ずかしい事なんやろうなぁ。 だってな、身体中が真っ赤になってきておるみたいやしな。 それとも、それは、熱のせいなんか? それはないと思うわぁ。 薬の方も飲んでおる訳やし、そんな直ぐに熱なんて上がってくるもんではないしなぁ」
今日の望は積極的な望の為か、そうんな風に普段は言わないようなことを言ってしまっている雄介。
「な、望、手が止まってしまってんで……早く慣らしていかんと、こんな状態じゃ俺のはなかなか入らんと思うしな。 ほな、手伝ってもええんか?」
そう言う雄介なのだが、本当に今日の望は断固として雄介の言葉を聞き入れないらしい。
望は首を横に振ると再び指の動きを再開させる。
「ぁ……ぁあ! やぁ……」
「また、ええところに指が当たったみたいやな」
そう雄介は望に意地悪なことを言い続けるのだが、やはり今日は何も出来ないためなのか物足りなさそうに望の姿を見ていた。
雄介は急にベッドから降りるとベッドの横にある引き出しの中から玩具を取り出してくる。 そして再びベッドの上へと上がると雄介は望でも分かるように、その玩具を望の前へと置くのだ。
「ゆ、雄介……そ、それは……!?」
やはり望にでも分かりやすいように置いたからであろうか。 望はその玩具の存在に気付くと、目を丸くしてまで雄介に聞いていた。
「そりゃ、決まっておるやろ? これを使えって言うておるんやけど……? もっと、望が乱れる姿見たいしなぁ。 お前ってな、これ使うとめっちゃ気持ちよさそうな顔するし」
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