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ー雪山ー91

 今日は望に手を出してはいけないと言われているのだから、これくらいならいいとでも思ったのであろう。  雄介の方はもう準備が整っているようなのだが、望の方はまだまだらしい。  もう何回も体を重ねてきている二人なのだが、なかなか後ろの蕾とは広がってくるもんではなく、毎回慣らさないと望が痛い目に合う事は望も雄介も知っているところだ。  そう望は最初は指でもまだ痛がる方なのだから。  望はその玩具の存在に躊躇しながらも、手に取るとローションをたっぷりと掛ける。 そして、ゆっくりとではあったのだが、その玩具を自分の後ろの蕾の中に入れていくのだ。 「ぁ……ぁあ!」 「ええねんやろ? ほんで、奥まで入れたらスイッチも入れるんやで……」  そう雄介はそこまで言うと再びベッドから離れて行ってしまう。  ベッドの上に残されてしまった望。 そんな雄介の姿を虚ろな瞳で追いかけていた。  すると、今度はキャスター付きの鏡を持って来たようだ。 「ゆ、雄介……それを、持ってきて……ぁ……ど、どうするつもりなんだ?」 「ん? さて、どんな風に使うんやろな?」  そう雄介は何とかかんとか誤魔化し望には言わないようだ。 「ま、後でのお楽しみって所やな……」  雄介はそう言いながらベッドの上へと上がる。 「なぁ? 望……玩具のスイッチ入れてないやろ? 玩具の音聞こえてけぇへんで……ほな、俺がその玩具のスイッチ入れてみたらええのか?」  その雄介の質問にまたもや首を振る望。  雄介の思った通りの行動に雄介はクスリとしている。 「せやな……今日の望は自分でやりたいんやったもんな……」  望はやっとのことで玩具のスイッチを入れる。 すると、 「やぁ……ぁ……ぁん! ん……って、これなんだよ……っ! ぁああん! ちょ……雄介っ! これのスイッチ……やぁ……止めっ……ぁ……ぁああん!」  望は本当に玩具に弱いのであろう。 今まで座っていられたのだが、玩具のスイッチが入った途端に仰向けになってしまっていた。 しかも完全に玩具に悶えているようで、シーツをギュッと握ってしまっている状態でもある。

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