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ー波乱ー56
※モブ×裕実表現あり
大丈夫な方どうぞ。
「はぁ……ん……お願いです……僕の中に……っ……貴方様のモノを……下さい……」
その男性は裕実はこの病室にはいないと言っていったのに、この男性の病室の布団の中から和也の恋人である裕実の声が聴こえてくる。
だが、その裕実は懇願するかのようにその男性のモノを何でか求めていた。
そして裕実はその布団の中から這い出てくると、その男性の首に両腕を回して男性のお腹の上でねだるように自分の腰を振って男性のお腹の上で自分のモノを擦り付けている。
その裕実の行動に固まる和也。
そりゃ、和也がその裕実の行動を見て固まるのは当然な事だろう。 だって仕事中でもあって裕実には和也という恋人がいるのだから。 しかも今の裕実はその男性に向かって色目使い懇願してしまっているのだから。
だが、とりあえず和也はその裕実の行動に冷静になって考えてみることにした。
よくよく考えてみたら和也がいるのに裕実がこんなことをする筈がない。 そう普段の裕実からしてみたら絶対にしない行動だ。
それに裕実だって十分に和也のことが好きなのは分かっていること。 そして普段の裕実というのは真面目な性格なのだから、こうやって浮気する訳もない。 しかも思いっきり仕事中にだ。
それを思った和也は自分の中で何か答えが出たのか、
「そういう事か……」
と急に納得したようだ。
そして和也は今まで考えている間、頭を俯けていたのだが何かピンと来たものがあったのか顔を上げると、
「そうか……君は私としたいんだね。 じゃあ、先ずはココを慣らしてあげよう」
その男性は裕実が着ている制服のズボンを少し下ろすと、わざと和也に見せるように裕実の中へと指を入れていく。
すると裕実はその男性の病院服を掴んで、
「痛っ……痛いですよ……っ!」
和也はその今さっきの一瞬の時に目を瞑ってしまっていたのだが次の瞬間には目を見開く。
「か、和也さん……」
そう途切れ途切れに言ってくる裕実。
「……へ?」
裕実は和也の名前を呼んで明らかにこう裕実は和也に向かって助けを求めているという感じだ。 和也はいつもの表情へと戻すと、
「おい! いい加減にしやがれっ! 俺の裕実を離せって言ってんだ!」
「この私に向かってそんなにデカイ口を叩いてもいいのかな? 私が君の事をクビにしてもいいんだよ」
「今の俺にはそんな事は関係ないんだよっ! 俺は……病院をクビになっても構わないと思っているから、別に構わないんだからな……でも、裕実は一人しかいねぇんだから、渡したくはねぇんだよ。 だから、俺は裕実さえ離してくれればなんでもする。 土下座だって何でも……だから、裕実だけは返してくれねぇか? いや、本当に愛しているからこそ、裕実を返して下さい」
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