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ー波乱ー91
「ホンマに好きや……せやから、俺はお前の言う事を何でも聞く……それはお前とずっとおりたいから、俺は絶対にお前から離れる気はあらへん」
そう言いながら雄介は望の体を抱き締める。
「ああ……俺もだ……」
そう望は素直に言うと雄介の胸に顔を埋めながら更に素直に語り始めるのだ。
「なぁ……俺さ……お前に色々な事を教わったよ……人を好きになるってこんなにいいもんなんだなって……恋人にこんなに支えられるって、こんなにも幸せって思わなかった事なんだぜ。 これが本当の恋人なんだよな。 今まで確かに誰かと付き合ってはみた事はあったけど、こんなに自分が幸せになったっていう気持ちにはならなかったからな」
「そりゃ、多分……望が医者だからなんかな? まぁ、変な言い方をすると、金目当てやったっていう事なんやない? まぁ、上部だけの付き合いっていうんかな? 俺は、ちゃうから……望のお金が目当てって訳やないしな……本気で俺は望の事一目惚れやったんやって! ん……まぁ、ホンマ告白の時はダメ元やったんやけどな。 まさか、ホンマに望が来てくれるとは思うってなかったっていうのが本音なんかな? まぁ、俺もホンマに望と一緒になれて良かったって思うとるから」
雄介はそこまで言うと望の額にキスをする。
「なぁー、俺がお前から告白を受けて、なかなか告白の返事が出来なかったのは……和也が邪魔してきたからなんだぜ」
と望はクスクスと笑い出す。
「和也の奴さぁ、俺とお前の事、二人きりにさせまいと必死みたいだったしな。 だって、俺が雄介に告白されて相談した相手が和也だったからな。 俺の方は和也の事、友達としか見てなくて……アイツが俺の事好きだって知らなかった事だったからな。 まぁ、それを知ってたら、和也に雄介の事、相談しなかったのかもしれねぇんだけど、本当はもっと早くお前に告白の答えを言えてたかもしれなかったんだぜ」
「せやな……それはしゃーないな。 俺が望の事を和也から取ってもうたんやから。 まぁ、普通の反応って感じなんかな?」
「どうなんだろ? 俺はまだそんな場面に出くわした事がないからさ。 もし、雄介が誰かとそうなっちまったら、俺はどうなっちまうんだろ?」
「まぁ、そこは絶対にならない自信あんねんけどな」
そう雄介は自信満々に言うのだが望は逆に心配そうに雄介の顔を見上げる。
「ま、ええか……そないな事は後や後……今は……」
雄介は言葉を一旦止めると自分のモノへと視線を向ける。
「あー、アカンやんか……真面目な話しとったら、俺のモノ萎えちゃったじゃんかぁ」
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