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ー波乱ー93

「ふぁ……ぁ……ん……あぁ! 雄介っ!」  その望の叫ぶような声に雄介は一旦、望の体から離れると望の瞳にはキラキラと光る雫が溜められていて、その雫は今にも瞳から溢れ出し朝露に濡れた葉っぱからその雫が落ちようとしているようにも見える。  その望の表情に雄介は微笑むと既に望の瞳から溢れ出している雫を舌で掬い上げる。 「んっ……」  その雄介の行動にくすぐったさを感じいているのか、いつも以上に声を上げている望。 「ホンマ今日の望は堪らんわぁ……さっき萎えたばかりのムスコさんも今じゃあ……もう、スッカリ勃ってまってるしな」  雄介は一旦、止めると望がだっき弱いと知った耳の方にまで顔を寄せ、 「ホンマ……もう俺は望でしか勃たへんからな……俺がこんな風になるんは望のおかげやし」 望は雄介のその声だけで体をピクピクとさせ、 「な、なら……俺のズボンも……はぁ……ん……早くっ! 脱がせろよ……」  その望の言葉に一瞬、雄介は思考停止になりそうになったのだが望がそう言っているのだから、と思うと望のズボンを脱がし始める。  そして下着をも脱がすと望のモノも雄介同様に形を変え勃っていた。 「俺もお前と同じだっ……だから、もう、雄介もっ……脱げよ……同じ格好なら、公平的だろ? ま、今日の俺は雄介に手を出すことは出来ねぇけどな」 「ま、まぁ……お、おう……」  いつもの望と違うと今度雄介の方がドキマギとしてしまう。 しかし今日の望はいつも以上に積極的って感じに思える。 雄介の方もこういう望の方がいつもより興奮度が増してきているのかもしれない。  そして雄介の方も望同様に全部部屋着や下着も脱ぐ終えるのだ。 「……雄介?」  望はそう雄介の事を切なそうな顔で見上げる。 「舐めてやろうか?」  そう言うのだ。  その望からの申し出に一瞬、顔や体を固まらせてしまった雄介だったのだが、やはり恋人からの申し出に頭を頷かせる。

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