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ー波乱ー99
望は言葉の代わりに雄介の方へと笑顔を向けると雄介もちゃんとそれを受け取ったのであろう。 雄介の方も笑顔で返し、また更に腰を打ち付け始める。
「雄介っ! ぁあ! 雄介っ! 俺もっ! もう、イくっ!」
「ん! ぁあ……はぁ……はぁ……イってええよ……俺もっ! イっ……くっ!」
雄介の方もそう言うと次の瞬間には望の中へと白い液体を吐き出し望の方も雄介のモノをしっかりと締め付け白い液体を吐き出す。
その液体は雄介のお腹やシーツへと流れて落ちていくのだった。
望の方はイくと肩で呼吸を繰り返し怠い体を預ける為に雄介の肩へと頭を埋める。
雄介の方も荒い呼吸を繰り返しながらも望の体を抱き締め、
「はぁ……はぁ……だ、大丈夫かぁ!?」
そう途切れ途切れではあるのだが望の事を気を使うような言葉を掛けるのだ。
望の方もその雄介の問いに小さな声ではあったのだが、
「ああ……」
と答え雄介の事を安心させるような言葉を言うのだ。
暫くして雄介は呼吸の乱れを直すと望の体を持ち上げて望の体を労わるように手錠の方をさっさと外すとベッドへと寝かせる。
望の呼吸も通常に戻った頃。
いつもなら、終わった後に雄介からの優しいキスが降りてくるのに何故か今日はそれがない。
それと、その雄介が望の側にいない気配もあってか望はその雄介の姿を探してみる。
そして次の瞬間、雄介の姿が視界に入って来て雄介はどうやらタンスの前にいるようだ。
望はその雄介の姿に不思議に思いながらも熱く、そして敏感になってしまった体を冷ます為にも天井の方を見あげる。
暫く望がそこで体を休ませているとベッドが沈むのが分かった。 それは雄介がベッドへと上がって来たという事だろう。
「待たせてスマンかったな……。 今日はもう一回やりたいねんけど……ええか?」
「はぁ!?」
にやけながら言う雄介に対して望は冗談じゃないという表情をしながら雄介の事を見上げる。
「お前な……俺は明日も仕事があんだぞ!」
「あんま望には負担掛けないように心がけるし……お願い! たまには二ラウンド目もええねんやろ? 俺は今まで入院しておって我慢しておったんやしな……」
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