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ー海上ー22

「また、その話題なんかいなぁ、それは前にも話したやろ? その話題は置いておいてやなぁ、今はこっちに集中してぇな……ほんで、望の可愛い声聞かせて……」  雄介はそう言うと望の額に優しくキスを落とすのだ。  その雄介からの優しいキスに望の方はくすぐったそうな表情をして幸せそうな笑みを雄介へと向ける。 「望も幸せやったら、俺の方もむっちゃ幸せやわぁ、これからもずっと俺は望の事幸せにしたるからな」  もう一度、雄介は望の瞳を見つめると望も今日は望んでいる行為を再開させる。  先ずは顎のラインから首へと舌を這わせ胸まで辿り着くと焦らすように胸の突起の周りを舐め始める。 「ん……はぁ……ぁ……っ!」  それだけでも今日の望は声が出てしまうらしい。 だけど今日の望は口を塞がない所を見るとありのままの自分を雄介に見せているようにも思える。  今日の望はいつもとは何かが違うようだ。  望は今まで雄介に本気で好きだっていう言葉を言った事がなかったのかもしれないのだが、今日それを素直に告げた。 だからなのか、それとも雄介も本気で望に自分の本音を話したからなのであろうか? そこの所は分からないのだが今日の二人は気持ちが重なりあったからこそ今まで以上に望はこの行為を感じているのかもしれない。  望の方は声をも出し体の方ももう意識せずともビクリとさせている。  そんな望に雄介は焦らすように胸の突起の周りだけを舐めていたのだが望の体が感じていくにつれ望の胸の突起も勃ち始めてくる。 それを雄介は舌先を使い突くようにして望の胸の突起を舐めると、 「ん……ぁあん!」  今日一番の反応を示す望。  その望の反応にホッと胸を撫で下ろした雄介は更に調子に乗って来たのか望の胸の突起を音を立てて吸い上げたり甘噛みをしたりしてそれを繰り返す。 「ぁ……ん……ぁあ! い……はぁ……ゆ、雄介……」  望は甘い声をあげながらも今日の望はいつも以上に気持ち良くなってきているのか瞳に涙を溜めながら愛しい恋人の名前を呼ぶのだ。  雄介は望に自分の名前を呼ばれている事に気付くと今まで舐めていた胸の突起から離れ望の方に視線を向ける。 「何? どないしたん?」  そう優しく低い声で言い優しく望に向かって微笑む雄介。

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