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ー海上ー35

 そして二人の荒い呼吸は部屋内へと響き雄介はイくとすぐに望の中から自分のモノを抜くのだが望の体を気遣ってなのか雄介は望のお腹の上にある白い液体を舐め上げる。 「……ん! ぁ!」  イってしまった後の体というのは敏感という事もあってか、その雄介の行動に望の体はビクリとさせてしまっていた。 「ちょっとだけ待っておってな……望の体綺麗にするし」  だが望はその雄介の言葉に首を振ってしまっていた。  そんな望に気付いた雄介だったのだが構わずに望の体を舐め続ける。 「ほら……綺麗になったやろ? 望のってめっちゃ甘いんやで……それをテッシュで拭いてまうっていうのはもったいないしな」  本当に今日の雄介というのは最後の最後まで意地悪な事を望に言っているような気がする。  そんな雄介に望は顔を赤くすると、もう恥ずかしさの限界だったのであろう。 枕へと顔を伏せてしまうのだ。  裸のままで枕へと顔を埋める格好をしている望。 もう疲れ切って何も体に纏っていない姿に、 「そないな格好されると、また、やりたいって見えんねんけど……? そういう格好されるとなんや誘われているような気がすんねんけどな」  その雄介の言葉に首を振る望。 「馬鹿っ! 馬鹿っ! 雄介の馬鹿っ! そんな訳ねぇだろうがっ!」  相変わらずの望に雄介の方はホッとしたような表情を浮かべていた。 「やっぱ……俺は……そんな望が好きや……」  雄介はそう言うと望の背中から望の体を抱き締める。  さっきまで雄介に向かって暴言を吐いていた望だったのだが、その雄介の行動に落ち着いてしまったのであろう。 「お前な……それ、ズルすぎ……」 「……へ? 何がズルいんやって……」  そう言う雄介なのだが望へと笑顔を送る。 「恋人に好きって言われて……嫌な思いをするわけがねぇだろが……」  望はそこまで言うとベッドから立ち上がってタオルを身に纏うとお風呂場へと向かおうとしたのだが雄介の方は急に望の手首を掴み望の体を自分の方へと引き寄せ自分の足の上へと座らせると後ろから抱き締める。 「恋人の事を好きじゃない奴なんておるんか? おらへんやろ? 俺の方はホンマ望の事が好きやねんで……好きなんやから好きでええんとちゃう?」  そんな甘い言葉に慣れてない望は顔を真っ赤にして雄介の腕の中にから逃れようとしたのだが毎日のように鍛えている雄介の腕からは逃れられないようだ。

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