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ー海上ー80

「そうです! 望さんの言う通りですよー! 僕達の方は日頃の疲れを取りに来てるんですから、疲れるような事してどうするんですかー」 「分かったよ……まったくもう痛いんだからさぁ」  四人はそんな話をしながら温泉がある脱衣場の方へと向かうと服を脱いでお湯へと浸かる。 「確かに部屋からの眺めもいいんだけどさぁ、ここからの眺めもいいもんだな」  温泉に浸かって窓の外に見えている風景というのは確かに夜なのだから海なんかは真っ暗で何も見えなくとも東京とは違い自然の景色がこう癒してくれるというもであろうか。 確かに東京という街は夜でも明るくて高い所から階下の景色は綺麗だとは言うけれど、自然の景色というのは人工的な光ではなく自然な光。 今日は特に空は晴れているようで星達も数えきれない程光っていて、月も本当に綺麗に出ている。 それが海へと反射し本当に自然が作り出す景色というのは美しい。 「やっぱり、たまには東京を抜け出して、こういう所に来るのもいいもんなんだな」 「ですねぇ」  四人は日頃の疲れを取るかのように温泉へとゆっくりと浸かりながら自然を満喫しているようだ。 「和也と雄介の馬鹿が……こんな綺麗な景色な所で汚すような事言わなきゃもっと良かったんだけどな」 「ですよねぇ! 本当、お二人共にお下品な事を言わなきゃ良かったんですよー」 「あー! 分かったよ! 今度からは言いませんよー。 でもな、溜まってるもんは溜まってるんだよ!」 「俺も和也の意見に賛成やって!」  今、裕実と望の言葉を聞いてなかったのか、その二人の言葉に裕実と望は溜息を吐くのだ。 「そういう事はテメェ達でやってろっていうんだ」  望は浴槽から上がると体を洗い始める。  それに続いて裕実の方も浴槽から上がると体を洗い始めるのだ。  だが二人が洗い始めてから数分後。 「ん……ちょ……雄介ぇ……何すんだよー……そこはダメぇ……って……」 「何言うてんねん……いつも裕実にはしてやってんやろ? ココは慣らすのが当たり前なんやって……和也もまぁココ気持ちええって事なんやろ? そしたら、和也だって素質あるんと違うの? あー……和也ん中……めっちゃ熱いわぁ、意外や意外こないに簡単に和也の中に指が入るなんて思うてなかった事やしな」 「ぁ…マジか……確かにココ気持ちいいかも……ま、雄介も体験してみたらどうだ? お湯の中だし、二人同時に指中に入れてみたらいいんじゃねぇのか?」 「せやな……確かに、そうやないと不公平やしな……ほな、和也……いつも裕実の事気持ち良くしてるようによろしゅうな」  とうとう和也と雄介の方は我慢出来なくなってきてしまったのか、それとも、さっき望に言われたからなのかは分からないのだが、どうやら二人でやり始めてしまったようだ。 「望さん、あの二人……」 「いいんじゃねぇのか? 二人でやらせておけばさ」

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