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ー海上ー137

「雄介……俺、ちゃんとお前に恋してるよな?」  雄介はその望の言葉に笑顔を漏らすと、 「めっちゃしとるやろうな……俺といる時の望はめっちゃ瞳輝いとるし」 「そうか……」  望は安心したようなため息と共に言うのだ。  望は息を吐いた後に顔を上げて、 「昨日も言ったけどさ、俺も本当にお前の事が好きなんだよ。 自分でも信じらんない位にさ。 つーか、お前に言わなかったっけ? 俺は大学時代に付き合ってた女性がいた事……そんときの彼女には何も感じてなかったのにさ、今は違うっていうのかな? そん時の彼女とは違う感情がお前にはあるんだよな。 俺からしてみたらこんな感情って初めての事だから良く分からなかったんだけど、雄介が『俺がお前に恋してる』っていうんだから間違いないよな?」 「ああ、せやな」  そう雄介は望に向かって笑顔を向けると望の方も雄介に向かって笑顔を向け雄介の方はその笑顔に吸い込まれるように望の唇に唇を重ねる。  それだけでも今の望には幸せな気分なんだろうか。  もう雄介という美酒に酔いしれトロンとした瞳を雄介に向ける。 「ほな、さっきの続きな」  そう雄介は望の耳に届くか届かないかの所で言うと再び望の唇へとキスをしその後は体へと舌を這わせ再び望のモノが勃ってくるのを待つ。  さっきイってしまったばかりの体は反応はいいのだがなかなかモノの方は勃ってこないようだ。 「な、雄介……? ぁ……」  快感に溺れながらも望は首だけを上げて望の体を舐めている雄介に声を掛ける。  その声に反応した雄介は、それを中断し望の視線へと合わせてくる。 「……ん? 何!?」  だが雄介が望の視線に合わせてきた瞬間どうやら望の方は気恥ずかしくなったようで視線を外してしまい頰を掻きながら、 「なぁ、雄介は……本当にそれでいいのか?」  雄介はその望の言葉に望が言いたい事が分からず首を傾げてみるのだが、どうやらその姿は視線を反らしてしまっている望には入ってないようだ。  そんな二人の間に沈黙が流れてしまう。 「だから、お前はその……俺の事を楽しませるだけでいいのか? って聞いてんだ」 「……? それって……どういう意味……」  と雄介が最後まで言葉を言い終わらないうちに望の方が焦ったくなったのか望の方は急に上半身を起こして雄介の両腕を掴むと今度は雄介の体の方をベッドへと沈める。

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