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ー海上ー139
こうなってしまった望というのは頑固で絶対に折れてはくれない。 このまま話をしていても話は平行線のままだろうと思い雄介の方が折れたという感じだ。 それにこのまま話をしていてもきっと喧嘩にもなるんだろうから、やはりここで雄介の方が折れた方が早いとでも思ったのであろう。
一方、望の方は雄介の言葉に納得してないようなのだが、もう一度雄介のモノを口の中へと含み舌先を使って舐めたり吸ったりを繰り返し裏筋をもアイスを舐めるかのように舐め始める。
「ん……」
時折、雄介の鼻からは甘い声も漏れてくるのだ。 そんな雄介に望の方は満足したような笑みを浮かべる。
それから数分も経たないうちに雄介は、
「の、望……そろそろほんまあかんって……」
「なら、イけばいいだろ? 俺の方はお前を受け止めるって言ってるんだからさ」
今日の望はこうも挑発的なんだろうか?
雄介はその望の言葉にひと息吐いて覚悟したかのように、
「望がそう言うんやったら……もう今日は遠慮無しに望の口に出すな」
「ああ……」
望の方は再び雄介のモノを加えるといつも雄介が口の中に出す時みたいに口を大きく開けて頭を上下へと動かす。
雄介のモノは大きいらしく雄介のモノを口に入れるときには口を大きく広げないと入らないらしい。 そして望は唾液をいっぱい口に含め滑りをよくする。
そうだ。 この感じは中にモノを挿れているのと似ている行為らしい。
唾液はローション代わりだ。 口を上下に動かす事によってそこはまるで腰を動かしている時と同じ感覚にもなる。
「の、望……ほんま! ゴメン! そろそろ!……ぁあああ!んん!」
雄介は鼻から甘い息を出すと少し腰を浮かせて望の口の中へと白い液体を放つ。
確かにその雄介が放った白い液体を望は口の中で受け止める事は出来たのだが、大量に放たれた白い液体は途中から受け止める事が出来ずきっと気管の方に入ってしまったのであろう急に望の方は雄介のモノから口を離して咽せてしまう。
雄介はそれに気付き上半身を起こすと望の背中を擦り始めるのだ。
「せやから言ったやろ?」
そう言われながらも未だに咳き込んでいる望。
「そう……は……言うけどな……俺だってたまにはこういう事……してあげたく……っ……なるんだよ!」
雄介はその望の言葉に一瞬目を丸くしたのだが、直ぐにそれを笑顔へと戻す。
本当に今日の望というのは雄介からしてみたら嬉しい事しか言ってくれていないような気がする。 そして本当に今日の望は珍しい事しか言ってくれていないのかもしれない。
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