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ー海上ー146

 だからその唇に誘われて何回でもキスをしてしまうのであろう。  雄介はそんな望の唇を味わうかのように何度も角度を変えてキスを繰り返す。 「ん……ふぅ……」  望の鼻からは甘い息が漏れ涙目で雄介の事を見つめると、 「雄……すけ……」  と途切れ途切れではあるのだが望は雄介の名前そ呼ぶのだ。 雄介はその言葉を聞き取ったのか一旦望の唇から離れると、 「いきなりどないしたん?」  と首を傾げながらも訊ねる。 「も、イきたいんだけど……」  そこで雄介はそんな望の瞳をまじまじと見てしまい、そんな雄介の視線に気づいてしまった望は視線を外してしまう。 「なんや……そないな事なんかいな。 ええで、俺もそろそろイきたいって思うとった所やしな。 今度は望が言っていた通りに一緒にイこな……」  雄介はそう望に笑顔を向けると腰を早く動かし始める。 「はぁ……ん! ぁあああ!」  さっきよりも甲高い声を部屋全体へと響かせる望。 体をもビクつかせていると次の瞬間ポイントに雄介のモノが当たったのであろうか? 「ぁああん! イくっ!」 「俺の方ももう! もう! 限界やっ!」  先程とは違い二人同時に達したようだ。 雄介は望の中に望は雄介のお腹の上へと白い液体を放つ。  イった後というのは体が怠くなってしまい力までも抜けてしまう為なのか二人共肩で呼吸を繰り返しベッドの上へと体を預ける。  そして、ゆっくりと息を整えると雄介の方は望の中から自分のモノを抜き、とりあえずベタベタになってしまった体を簡単ではあるのだがテッシュを使って拭き雄介の方もベッドへと横になる。  そして雄介は汗ばんでしまっている望の体をタオルで拭くのだ。 「望……大丈夫か?」 「ああ、大丈夫だ。 流石に久しぶりだったからちょっと疲れてはいるけどさ……まぁ、大丈夫だからよ……」 「スマンな……今日の俺……いつもより暴走してまったかもしれへんわぁ」 「そうか? 俺的にはいつもと変わらない感じだったけどな……」  そこで一旦会話が止まってしまうと望は何かを思い出したのか、 「……な、雄介……やってる時に言ってた事ってどういう事なんだよ」  そう真剣に聞く望に対して雄介の方はその望の言葉が未だによく分かってないかのように、 「何がや?」  そう惚けるかのように聞く。  だが、そんな雄介に誤魔化される訳もなく望の方は上半身を起こすと真剣な瞳で雄介の事を見つめる。

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