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ー崩落ー132
雄介は望のそんな様子に気付いていたのだが、見るだけ見てクスリとしている。
「流石に舌だけでは足りひんみたいやし、ローションもそろそろ付け足さなーなぁ」
別に言わなくてもいい事まで雄介は口にし、どうやら望の羞恥心を煽っているようだ。
それでなくてもこんな格好をさせられて雄介には自分が恥ずかしい所を見せているのだから十分に恥ずかしい望。
この行為は何回やっても恥ずかしさだけは拭えないという所だろう。
望がフッと気付くと中に冷たいものを感じ反射的に蕾をギュッとさせてしまっていた。
「そこに力入れてもうて……もう、そこに欲しいんか? それとも、無意識なんかな? めっちゃココヒクヒクしてきてんねんけどな……」
望の方は首を振りながらも声の方は一段と高くなってきている。
「いやぁああん! ぁああ! やぁ……ん……!」
もう自分の力では快感に勝てなくなってしまってきている望は腰までも動かし雄介を誘っているようにも見えてくる。
雄介に体を委ねたのはいいのだが、今日の雄介は心無しか焦らしてきているような気がして仕方がない。
「な、望……まだ、中に指を入れてないんやけど、もう、こないに腰動かしてきてるで……。 今からそんなんで最後まで持つんか? 腰動かしてきてるって事はもう欲しいって事やろ?」
雄介はそこまで言うと何か思いついたのか、
「ほなら、望自ら俺の事上手く誘う事が出来たら俺のを望の中に入れてやってもええで……」
人間、限界というのがくると思考が回らなくなってくるからなのか、さっきまであんなに自分からやらないと言っていた望だったのだが、とろりとした瞳で雄介の事を見つめ四つん這いの状態で望は自分の後ろの蕾へと手を伸ばし、中指と人差し指で後ろの蕾部分を広げると雄介に、それを見せながら自分の後ろの蕾の中へと指を入れていく。
きっとまだ意識がハッキリしている望なら望自らそんな事はしないのであろうが快感で脳まで支配されている状態ではただ単に快感という刺激が早く欲しいのかもしれない。 いや望は雄介の事を本当に好きだからこそ体を重ね合い、そしてそれを体が無意識のうちに求めてしまっているのであろう。
「はぁん……ん……ぁ……」
指と腰をほぼ同時に動かし奥の一番気持ちいいポイントを突き始める望。
「なんや、上手いやないか……これなら、俺がいなくても自分で気持ち良くなる事出来るわな」
そう言ってる間にも望のモノの先端部分からは透明な液体が溢れ、それが先端部分から落ちるとシーツを濡らす。
「も、もう! ゆ、雄介! イきたい!」
もう今日はこの言葉を望は何回言っただろうか。
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