「嫉妬……？」 「ほら、雄介の場合、仕事ばかりでなかなか望とは会えてないんだろ？　そんでもって望となかなかイチャイチャできる時間も少ない。んで、俺は望といる時間が多いから、嫉妬もあるんじゃないかな？って思ったんだけど……」 「お前はそれを聞いても何とも思わないのか？」 「別に……雄介が好きなのは望で、望が好きなのは雄介。何で、そこで何か思わなきゃなんねぇんだ？　ま、とりあえずさぁ、雄介とまた仲を取り戻したいんだろ？」 「そりゃ、まぁなー」 「だけど、望から謝るって事はできないって訳だ……」 「まぁ、そうだな……俺の性格上はな……」 「確かに一番手っ取り早いのは、望から謝るっていう方法なんだけどさ……。だから、たまには望から雄介に謝ってみるっていうのはどうなんだ？それが一番の解決方法だと思うんだけどな。それに、望から雄介に謝れば、雄介の場合には直ぐに許してくれると思うけどな。もし、それができないっていうならば、また対策練ってやるからよ。もしかしたら、更にラブラブ度が上がるかもしれねぇぞ。今まで百二十パーセントだったところが二百パーセントになるかもしれねぇしな」 「そだな……とりあえず、明日、俺から謝ってみる事にするよ」 「ああ、今回はそうする事を勧める。それと、俺も望の家に行った時には、なるべく栄養のあるものを作るようにするよ」 「そこは別にいいよ。俺たちの場合にはさ、仕事で疲れて帰ってきて飯作るだろ？飯作る事さえめんどくさい位なんだぜ。それ位は俺にも分かるからさ」 「それでも、二人の仲が戻るんだったら、作った方がいいんだろ？」 　その和也の言葉に、流石の望も返す言葉がなくなったのか、とりあえず納得はいかないものの、 「分かったよ」 　と言うのだ。 「んじゃあ、とりあえず、この話は終わりっと……。裕実ー、よーく聞いておけよ！　新城と実琴が今んところいい感じなんだよなぁ。流石にまだ告白ってところまでは行ってねぇんだけどさ。告白する日も近いんじゃねぇのかな？　って思ってるんだけどな」 「だけど、本宮さんはまだ新城先生に気が向いてないんじゃないんでしょうか？」 「大丈夫！　少しではあるんだけど、実琴は新城と一緒に仕事してる時、めちゃくちゃ笑顔だしさー」 「そうなんですか！？　なら、大丈夫そうですよね」 「ああ……」 　そう和也が答えると、和也は裕実の方に顔を向ける。そんな和也に何かを感じたのか、 「なんですか？」