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ー天使ー137
「ほな、何食いに行く?」
「そうだなぁ? お前が決めていいぜ……」
「せやなぁ? ほんなら、ラーメンとかは?」
「別に俺は構わねぇんだけど、車停めるとかがあるラーメン屋ってあるか?」
「そんなのチェーン店ならいくらでもあるんと違う?」
「お前が知ってるとこなら、ラーメンでもいいぜ」
「ほなら、そうしよ」
雄介が車を走らせていると、道沿いに駐車場が付いているラーメン屋が見えてくる。
「あっこでええかなぁ?」
「ああ、そうだな。雄介がそう言うんだったらな」
雄介が駐車場に車を停めると、何故か見覚えがある車があることに気付く。
「あれ、和也の車と違うか?」
「あー、そうかもしれねぇな。今時、青のスポーツカーとあんまり見ないからな。後はナンバーが一致すれば間違いなく和也なんだろうけどよ」
「せやな。でも、さっき別れたばっかりなのに和也の奴、早いやっちゃなぁ」
「俺達が出た後に直ぐに出たんじゃねぇの?和也の場合、ラーメン屋がある場所位は知ってるだろうからさぁ」
「せやなっ!」
雄介は和也の車であろう車の隣りに車を停めると、二人は車を降りてラーメン屋の中へと入って行く。
すると、やはり望達が予想した通りというのであろうか、カウンター席で一人雑誌を読みながら、ラーメンが出てくるのを待っている和也の姿があった。
「よ! 和也……また、会ったなぁ。」
雄介にいきなり声を掛けられ、顔を上げる和也。
「へ? 雄介? 何で、お前等までここに?」
「夕食、どないしよう? って思っててな……そしたら、俺が無性にラーメンが食いたくなって、夕食はラーメンになったんや」
雄介は和也の隣りへと腰を下ろすと、望も雄介の隣りへと腰を下ろす。
「そうだったのか。望達にしては珍しいんじゃね? ラーメン屋に来るとか。ほら、望って、ラーメンとか食わなそうなイメージがあるしよー」
「俺もそう思うとったんやけど、望がラーメンでええっていうから来たって訳や」
「あのなぁ、別に俺だって、ラーメン位食うっつーの……別に嫌いでもないしな」
「そっか……そうだよなぁ? ま、俺が言うのもなんだけどさ、何か頼めよ……俺は既に頼んでるからさ」
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