1910 / 2058
ー希望ー57
「ああ……だからアイツの場合は、完全な親からの遺伝だと思うぜ」
望はそこまで言うと、再び雄介のモノを口に含み下手ながらも一生懸命、雄介の為に舌と口を動かし始める。
流石の雄介も好きな人に自分のモノを舐められているのだから勃ってこない訳がないであろう。
「ぁ! ちょ、望! ヤバッ!」
久しぶりの行為に雄介は達きそうになってきているのか、
「ちょ、望……待ち……ホンマ、イきそうやし……」
「イきたかったら、遠慮せずにイったらいいだろ?」
「せやけど……望の口の中に出すのはな……って感じなんだけど……?」
そう言いながら望から視線を外す雄介。
「お前も俺のをしょっちゅうやってるじゃねぇか、なら、俺だって今日はお前のを受け止めてやるって言ってんだよ」
雄介は望のその言葉に一息吐くと、
「嬉しいねんけど……なんかなぁ? 望の口の中に出すのって抵抗があんねんけど……」
「俺がいいって言ってるんだから、遠慮なんかすんなよ。 俺だって、お前のことが好きなんだから、どんなお前でも受け止めてやるからさ」
その言葉に雄介は体から力を抜くと、
「せやね……確かに望の言う通りなんやけど、最初は……そう! 望の中で出したいんやって!」」
雄介はそう言うと上半身を起こし、望のことをシーツの波へと浮かばせると、
「やっぱ、俺は大人しくしとるより、こっちの方がええわぁ」
「ちょ、雄介! 止めろよ! たまには俺だってなぁ」
雄介は望の言葉に首を振ると、
「ほな、二人共、気持ち良くなれたらええねんやろ? ほな、望の中に挿れさせて……。 そしたら、満足するしー。 しかも、望のもいい感じに勃ってきてるしな」
望は少し拗ねたような表情をするのだが、
「なら、お前がしたいようにすればいいだろ? ただ、それをやりたいんなら、それを突き通せ! って言ってんだ!」
望の表情と言葉に、雄介は何かに気付いたのであろう。
「ほなら、そうさしてもらうわなぁ……」
雄介は望に向かい笑顔を見せると、望の前髪を掻き揚げ、まずは額へとキスを落とす。
そんなくすぐったいような焦れったいような雄介からのキスに、望は甘い息を鼻から吐くのだ。
雄介は額や頬にキスを落とし望の唇にもキスを落とすと、やがて、それは深いものへと変わっていく。
ともだちにシェアしよう!