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ー信頼ー96

※妄想の世界観なので、私の妄想だと思ってお読み下さいませ。 「まぁ、確かにそれはあるよなぁ」 「ってかさ、今日は四人でどうにかなったけど、もしこれ以上、患者さんが来るようになったら、多分、四人じゃ回らなくなると思うぜ。診察室が一個なら、四人で回すのは可能だけどさ。せめて、後二人は必要になってくるな」 「……後、二人!?」 「そうそう! とりあえず、事務のとか受付とかの仕事っていうのは裕実がするだろ? 薬の方は俺がやってるだろ? そしたら、看護師さんが二人必要になってくんだろ?」 「んー……まぁ、そういうことやな」 「つーことは、例えば、後二人雇うとしたら、和也と裕実は看護師の方じゃなくて薬と事務の方に専念するってことになるのか?」  そう言うと望は不服そうな表情を浮かべる。  それに気付いた和也は、 「または、薬剤師さんと事務ができる人になるのかな?」 「そういうことになるのかぁ。ま、今はとりあえず四人でどうにかなりそうなんだけど、もし何かあった時や一日の患者さんが増えてしまったときに対応できなくなっちまう恐れがあるってことだな?」 「ほなら、もし四人でやりたいって場合には、診察室を一部屋で対応してったら間に合うんと違う? それで、望と俺は午前中と午後とで診察したらええんちゃうかなぁ? まぁ、ほら、受付くらいは俺だってできると思うしな」 「そうだな。まぁ、もしもってことにして……。多分、この島なら毎日のように患者さんが来たとしても、今日みたいに数人位しか来ないと思うけどな。それで間に合えば問題ないんじゃねぇ? それに大変かもしれねぇけど、やっぱ、これ以上診療所で働く人達を増やしたりしたくねぇしな。だってさ、俺達の夢を叶えるために雄介は頑張って医者になってくれたんだからさぁ。それに仲のいい四人でやってきてるんだから、なんつーのかな? 悪い言い方ではあるんだけど、俺達の中に他の人を入れたくはない。っていうのかな?」 「あー、それは分かるような気がするわぁ。せやね、これ以上スタッフを増やさないようにするためには、大変かもしれへんけど、俺達だけで頑張っていくしかないみたいやな」

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