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囚愛《雅side》6

エリックの脈打つナカを堪能しながら、これ以上入らない場所までゆっくりと自身を到達させた。 「エリック分かる?俺のがここまで入ってる」 「はぁ…そ、こ…押さな―…いで、…くださ、い!」 俺ので硬くなってる腹部を押すと、エリックのナカに自分がいることが分かり、更に興奮している自分がいた。   そのまま動かず、再び勃起しているエリックにもコンドームを装着させた。 「動くよ?辛かったら言ってね」 「…は、ぁ…もう…辛…い、で…ッ!!」 エリックが辛いと言い終わる前に、腰を降った。 「なにこれ…ヤバ…」 自身を奥まで到達する度、エリックの肉壁が吸い付いてくるのが感じ取れた。 その快感がもっと欲しくて、無我夢中で腰を降り続ける。 結合部を確認すると、エリックと自分が繋がっている事実が更に興奮した。 見下ろせば俺に支配されて喘いでいる愛しいエリックの姿。 「綺麗だよエリック」 「アッ!あっ…はぁ、ッん…みや、び様ッ」 冷たすぎるほどの室温に比例して、エリックと俺の体は熱くなっていた。 室内に響き渡るエリックの喘ぎ声、 繋がっている部分から聞こえるイヤらしい音、   「―…エリック、出すよ」 「アッ、あ…は…アァッ―…」 何度果てても興奮が冷めない。    もっと、もっとエリックが欲しい。 もっと、もっとエリックを満足させたい。    気付けば朝になっていたが、お互い少し仮眠をし、今日はもう観光は無理だと思い、PLEASE(起こさ) DON'T(ないで) DISTURB(ください)の札をドアに引っ掻けた。 昼前にエリックが起きたタイミングで、再びセックスをした。 「雅様…観光の時間っ…ん、は―…」 「今日はもう時間的にも体力的にも観光は無理でしょ。せっかくだから明日の朝まで抱き合おう」 テリーからもらったコンドーム24個は夕方には無くなっていた。 「OMG…これでコンドーム最後か。まだしたいなぁ。エリック…中に出したら怒る?」 「I Don't want(軽蔑します)…」 「I see(了解)」  ヤリ過ぎてイキ過ぎて息が続かないのに、その愛しい目で俺を睨んで。 あぁ、もっと満たしたい。 満たされたい。 エリックを俺で支配したい。 もっと、もっと、足りない―… 「―…み、や…ッ!ァ…は、…アァッ―…」  前日の夜から今日の夕方まで、約20時間続いたエリックとのセックスはコンドームが無くなったことで終了した。 さすがにお互い疲れて、夕食も取らずシャワーも浴びずそのまま寝てしまった。 AM8:00 気付けばチェックアウトまであと2時間だった。 隣で眠っているエリックの髪を撫でると、愛しい彼はその刺激で目を覚ましたようだ。 「おはよ、エリック」 「おはようございます。―…雅様…何か盛りましたね?」 「どうしてそう思うの?」 おお、愛しいエリック。 昨日と同じ顔で睨むその顔もやはり美しいよ。 「私はこんなに興奮したことがありません。もともと性欲がなく性的に興奮するとこがないので、自慰すらしません。だからおかしいのです」 確かにテリーはそんなこと言ってたけど、俺にエリックを抱かせないために嘘をついたんじゃないの?って思うくらい乱れていたよなぁ。 そう思い、近くにあった使用済みのコンドームを手に取り、エリックに見せつけて言った。 「でもちゃんと感じてたよ」 「―…っ!」 「ねぇエリック、また抱かせてくれる?俺が23時に君の部屋のドアを叩いたときは抱かせて」 「―……かしこまりました。ただ、今回の変な薬は使わないでください。それで私が性的に興奮しなければしないという約束でいいですか?」 「分かった」 その日から、23時にエリックの部屋でセックスをすることが日常になった。 「エリック…キスだけで硬くなってるよ?」 「―…ッ!」 結局媚薬なんて無くても、ちゃんと反応してくれる愛しいエリック。 テリーめ、やっぱり嘘をついたんだな。 「あっ…雅…様っ―…ッ!」 俺にだけ見せる乱れたエリック。 ああもうこんなの…日に日に好きになっていくに決まってる。 「山田先生、ありがとう。ローションすごく役に立ちました」 「え?じゃあ雅くん、ついにエリックと…」 「エリックのヴァージンを奪いました」 「わー!おめでとー!」 俺と山田先生が廊下でキャッキャッしていると、後ろから哀沢先生が「うるせぇ」と教科書で俺たちの頭を叩いた。 「いてっ。ありがとうございます。毎日のように抱いてます。あぁ、早くプロポーズしたい」 「よかったよかった。エッチするとどんどん好きになっちゃうから、たくさん抱いてあげなね」 「Thx, Anytime(もちろん)♪」 あぁ、俺のエリック。 時間をかけて心も体も 愛して、愛して、愛して、 これ以上無いくらい愛して、 必ず俺無しじゃいられなくしてやる。 そして18になって高校の卒業式が終わったらプロポーズするんだ。 待ってろよ、俺の―… 俺だけのエリック・ブラウン。 【to be continued】

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