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第6話

大変!大変! 『ひ、宏海っ!早くお姉さんを病院に!』 『ん~?なんで?』 ここで ようやく宏海が顔だけを ひょこっと 上げて 不思議そうに俺を見る。 『だ、だって……!よく分かんないけど く、腐ってるんだろ!大変じゃんか!』 『えー?あー…うーん、あの腐りっぷりは 病院じゃ治らないから放っといて大丈夫~』 そう言って ヘラッ笑って また ぺとっと顔を胸毛に埋め すりすりし始める。 えええ!そ、そんな…! 放っとくの…? 大丈夫なの!? 『ひ、宏海…し、心配じゃねーの??』 『んー、別に?だって腐ってるの 体じゃなくて中身だから』 『……………!?………え?』 な、中身?? 体じゃ……なくて中身?? 『…どういうコト?』 『………んーとねぇ、んー…… 話すより見た方が早いかなぁ。 ちょっと待ってて?』 俺の上から ピョンッと飛び下りた宏海は そのまま部屋を出ていってしまい…… すぐに戻ってきた。 『はい、これ』 『…………?なに?』 手渡されたのは普通のマンガよりちょっと大きめで ちょっと薄めの……本? 何冊かの それを受け取り、表を見ると… 見ると……? 『!?』 ほぼ 裸で抱き合ってる…かっぷる? ……ほえ? な、なんじゃこりゃっ! エ、エロマンガ///!? え……/// 宏海……こんなの見てるんだ…//// へぇ…///// って………、あれ? これ……どっちも 胸がない……?? どう見ても……男と男……… っ!? えええ!? 次の本、次の本、と確認してみる。 けど………、 これも、男と男! これも! これもっ! こっちも、男と男ーっ! 全部、(服を着てる着てないの違いはあるにしても) 紛れもなく 男と男が抱き合ってる!! 『ちょ…////!な、なにこれ??』 『まあまあ。中も見てみて?』 『……?う、うん……』 言われたとおり、パラパラッと めくると… めくると……? 『────っ!っっ!?』 な、なんじゃこりゃっ!! エロマンガーッッ///!!! 裸の男と男が ああああああああっ////////!! なんですか これはぁぁぁぁぁ//////!? ───と、覚えてるのは ここまで。 またしても俺は……白目をむいて失神…… ……したらしい。(←宏海 談)

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