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第30話 魔王様は小悪魔です② R18

 子育て生活500日目。  ルナトゥスは成長した体でもうまくやっているようだ。家のことも良く手伝うし、なかなか良い子に成長したもの 「だ……」  良い子に……。 (いい子……?)  ポキッ!!  ルナトゥスのことを考えていると指に力が入り、羽根ペンが折れてしまった。  日記の出だしの通り、体年齢推定十七、八歳になったルナトゥスは元魔王とは思えないほど朗らかで素直。まさに「良い子」として村民達に受け入れられていた。  また、美しくも艶めかしい外見は人目を惹きつける。見慣れたためもあるが、もう誰も黒のルナトゥスを「忌み色」とは言わない。ジェイミーと連れ立って歩けば女たちはため息をついたし、男たちは遠巻きに視線を送った。   (それはいいんだっ。ルナが皆に好かれているのは本望なんだっ)  ではなにが問題なのかといえば……ジェイミーは折れたペンを置き、ベッドで健やかに眠るルナトゥスを振り返り見た。 「はぁ……なんだってこんなことに……」  ことの発端は一週間前。  体が大きくなってもジェイミーにひっついているルナトゥスは、いまだに「一人じゃ怖くて湯浴みできない」と、毎日ジェイミーと湯浴みをする。  湯浴み場はタイルが敷き詰められた狭い空間に、これまた小さな木製の樽浴槽が置いてあるだけで、小さなルナトゥスならジェイミーと浴槽に入ることが可能でも、さすがに今の体格では無理が生じる狭さだ。 「ルナ、いい加減きついって。これじゃあ体が休まらない」 「俺は大丈夫だよ。ジェイミーの体があったかいから、より良く温まっていい気持ち」 「こら、余計にくっつくな」 「えへへ~えいっ!」    ルナトゥスがクルリと体を回転させた。  二人で同じ方向を向き、ジェイミーの太腿の間にルナトゥスの体が収まる姿勢で浸かっていたのに、ルナトゥスが体の向きを変えるものだから向かい合う形になる。 「こらルナ! だからやめろって!」    細身同士とはいえ、二十一歳と約十七歳の男同士が生肌を密着させているのは絵面的にいかがなものか。  ジェイミーは勿論否定派だ。だがルナトゥスは嬉しそうにジェイミーの首に手を回し、体をぴたりと寄せてくる。 「だってぇ、最近ぎゅ~ってしてくれないんだもん。寂しいよぅ」 「なに言ってるんだ。ベッドでだってしてるじゃないか」 「でもそれは|僕《・》がくっついてるだけで、ジェイミーはぎゅ~してくれないじゃん。ねぇねぇ、たまにはぎゅ~してよぉ。体は大きくなっても三歳から一年しか経ってないんだよ? ぎゅ~して欲しいよぉ」 (甘えて仕方ないな。こんな時だけ“僕“になるし。人前では格好つけて「俺」って言うくせに) 「まだまだ中身は子供だな。一回だけだぞ、ほら、ぎゅ~~」  ジェイミーはルナトゥスの体に腕を回し、力を入れて抱きしめてやった。    (なんというか……すごい背徳感だ。男の体なのにどこか柔らかで滑らか。言うなれば成熟する前の少女の体躯にも似たこの感触……いや、俺は少女を抱きしめた経験もないけど……あ、やば。想像したら) 「ァン……っ」 「!?」  ジェイミーのジェイミーが完勃ちする前に、ルナトゥスが鼻にかかった甘い声を発した。  ジェイミーはビクッとして姿勢を正す。そうしたら、なんと。 「……ジェイミー、痛いよぅ」  と、切なげに訴えてくるではないか。 「へぉっ!?」 (待て待て待て待て。勃ちかけはしたけど、ルナトゥスの腹に刺さるほどには勃たせてないぞ! ……ん……?)  いや、当たっている。硬く勃起したものが、当たっている……|ジェイミーの《・》太ももの間に。 「ひっ……ルナトゥス、お前……」 「ジェイミーぇ、ここ、痛くてあついぃ……」  ルナトゥスは目の端に涙を滲ませ、ジェイミーに下半身を擦り付けた。 「! おい、おいおい! こすってくるんじゃない!」 「だってぇ、なんかおかしいんだもん。僕、病気なの? ジェイミー、見てぇ?」 「見っ……!? いやいや、それは違うから……」  いや、ルナトゥスがわかるわけがない。中身はまだ子供なのだ。 (勃起したのも初めてなんじゃないか? 大きさはそれなりにあるけど、実は剥けてなくて痛いのかも……)  ジェイミーは上がってきた生唾を飲み下し、覚悟を決めた。ルナトゥスの腰を支え、浴槽内で立たせて自分の顔の前で形状を確認する。 (あ、剥けてんだ。都合のいい体だな。ていうか、勃ったらデカッ……)  思わず自分のものと見比べるジェイミー。自分のとそう変わらないのでは。いやそれ以上か? 「ねぇ、ジェイミー、大丈夫? 病気じゃない? ジェイミーにじっと見られてたら、うずうずしてきちゃったよ……」 「えっ!?」  言われて顔を見上げると、ルナトゥスの目はますます潤んで、頬は熟れた桃のように紅潮していた。  が、また顔を下げれば、昂ぶったものが可愛げもなく怒張し、天に向かって存在を主張している。 「──……だ、大丈夫だ。これは生理現象だから病気じゃないし、心頭滅却すれば治まる……そうだ! お前も男だ。処理を教えるから自分で……」  それからジェイミーは身振り手振りで吐精方法について話した。しかし、ルナトゥスの目はどんどん潤んでいく。 「無理だよ。そんなの怖いよ。ねぇ、ジェイミーがやってよ」  昂ぶった|もの《・》もビクビクして、ジェイミーに懇願するように揺れた。ジェイミーはきまりの悪さに瞳を横にずらす。 「ばっ、馬鹿を言うな。気持ちよくだってなれるから怖くない。自分でやれ。俺は先に出てるから」 「やだやだ。気持ちいいことなら余計にジェイミーにして欲しい。お願い!」  言うなり、ルナトゥスは浴槽から出かけたジェイミーの手を取り自分の昂ぶりを包ませ、腰を揺すり始める。 「ちょ、ちょっとルナ……!」 「あっ……なんか、痛いのに気持ちいぃ……ジェイミーの手、あったかぁい……ん、んっ」 (おいおいおい。めちゃめちゃ感じてるじゃないか。なんだ、その顔と声はっ。お父さんはそんな淫らな子に育てた覚えはありませんよっ) 「んんっ……ァッ……ジェイミー、もっと強く握って。焦れったくておかしくなりそう。怖いよぅ」  自分でジェイミーの手を固定し腰を降っているくせに、ルナトゥスは顔を赤くして涙をぽろぽろこぼしている。  ジェイミーは湯浴みで体が火照り、ただでさえ頭もふらふらふらなのに、ルナトゥスの切ない表情と手の中の熱さに酔ってしまいそうだ。 「あ~~、もうっ!」  ジェイミーはルナトゥスの昂ぶりから一旦手を離し、腰を抱き寄せて反対向きにさせた。次に元のように太ももの間にルナトゥスを迎え入れ、膝を開かせて再び昂ぶりを握ってやる。 「あぁっ……んっ」  ルナトゥスの口から艶めかしい声が漏れた。熱い吐息と二重奏だ。  ジェイミーは両手を使い、湯の中で上下して、あっという間にルナトゥスを絶頂へと連れて行った。 *** ジェイミーは受け、ジェイミーは受け……これはルナは大人に戻る為のレッスン…(作者、心のつぶやき)

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