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クリスマス
「お、もうこんな時間か」
時計を見ると時刻は12時を回ろうとしていた。
「ほんとだ…」
元々優が家に来た時間も遅かったしな。
あと2分でクリスマス。
「…」
優が時計に目を奪われているすきに優のそばまでにじりよる。
あと、30秒…
俺は目を閉じて、優の唇に自分の唇をそっと重ねた。
チュッ…
「へへ…メリークリスマス♪」
優は目を見開いて驚いているみたいだ。
してやったり…
俺は満足してにししっと笑う。
「お前ねぇー…」
なんだ優、俺だってやられてばっかりじゃないんだぞ!
ふふん、と鼻で笑ってみせると
優に呆れたように笑われた。
なんでかわかんねーけどクリスマスだし許してやる。
「メリークリスマス」
優がそう言うのを聞いて
今年は寂しいクリスマスじゃねーんだなーと
少し感動した俺だった。
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