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誕生日
まだ少し照れるなか
美味い料理とプレゼントを
用意してくれた優にお礼を言う。
「…ありがと」
「喜んでくれてよかった。
あ、俺の誕生日は11月24日だからな」
すかさず自分の誕生日を
言ってきた優に
俺も覚えてるしーと心の中でだけ言っとく。
「まだまだだな」
て言ってもあと3ヶ月か…。
「年はとりたくねーなー」
優はそんなことを言ってるけど
大人の優にちょっと憧れてたりする。
…言わないけど。
「おじさんだおじさん」
「…あ?」
「俺何も言ってねーよ」
急に柄の悪くなった優からぱっと目をそらす。
「優、プレゼントありがと。大事に使うな!」
「ん。せいぜい頑張れ。
お前の特技と言ったらサッカーくらいだろ。」
「そんなことねーし!」
ムキになって言い返してみたけど
俺他に特技あったっけ…。
んー…ない、のか??
なんてことだ。
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