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クリスマスイブ side優

スマホの通知画面に 荘の名前が見えてLINEを開く。 寂しいって訴えてるけど それは荘が彼女を作らないからだろう。 あいつモテそうなのに彼女作んないんだよな。 俺も彼女いねーけど。 仕事は楽しいし、 今はあいつの世話で精一杯…って 俺はあいつの何だ。 無意識にも荘を中心に考えていた 自分の思考に驚いてストップさせる。 うん、疲れてるな、これは。 ひとり納得していると 荘にクリスマスの予定を聞かれた。 昨日からこうなるだろうと 何となく予想していたから予定は空いている。 まあ彼女がいないもの同士 クリスマスを過ごすのも悪くないか。 しかしながら最近俺は 荘の彼女作らない問題に悩んでいる。 俺は荘を甘やかしすぎてるんじゃないか…? 思ったことを そのままLINEで聞いてみると 荘も納得しているみたいだった。 いやいかんだろう。 少し構いすぎな自覚はあるから控えようか…。 そう言うと 荘が予想していた以上に嫌がるから少し驚く。 「いっ…!?」 彼女よか俺の方がいいとか 言い出すからスマホを落っことしそうになる。 「…おいおい」 それだけでは終わらず 優のこと好きだもんとか言ってるし。 いちいち誤解を生むような言い方をするな! まぎらわしいったら…って ん…? なんだか雲行きが怪しい。 話がおかしな方向に… 「んん…!?」  ゴトッ ついにスマホを落っことしてしまった。 LINE画面にうつる好きと言う文字。 しかもこれはわりと本気なやつだ。 どーしたもんか… 「はぁ…」 男に告白されて 悩んでる時点で答えは出ているようなもんだよな。 荘はこのあいだ 告白は直接したい方だとか言ってたけど それは俺も同じ。 荘に鍵を開けておけと伝えて家を出た。

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