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第13話
「ぁ、あやと……」
会いたい。
触れあいたい。
おれにあの時感じさせた感覚を味あわせて欲しい。
おれは股間に手を伸ばしてしまっていた。
少し被っている皮を剥くと、先端はぬるぬるしていて、扱く度に音がするくらいになっていた。
「……兼ちゃん……」
「あっ、あやと、うぅ……ッ……!!!」
手が払い除けられて、口に含まれて、一緒に自分では触った事のない……男でも女でもついてる孔に触れられて。
「ここ、普段から弄ってるの?柔らかいし、僕の指に吸い付いてきてるよ」
「や……ぁッ、こんなの……しらな……あ゛ぁ゙ぁ゙ッ!!」
前を弄りすぎているからなのか?
いや、夢だからか。
知らない行為なのに感じてしまって、イきそうになっていく。
「あっ、うぁッ、も、でる、でる……ッ……!!!」
誰の口なのか知らないが、おれはそこに射精してしまっていた。
「はぁ……ッ、兼ちゃんの全部飲んじゃった……」
今度は兼ちゃんが僕の、こっちの口で全部飲んでね。
という音椰の声が聞こえたかと思ったら、孔に太くて熱い何かが触れて、おれのカラダの中に入ってきた。
「ゔあぁぁッ、、、!!!」
腕を押さえつけられたおれはソレを受け入れるしかなかった。
「あはは……ッ、すごい、兼ちゃんの穴、僕のを呑み込んでく……嬉しい……最高だよ、兼ちゃん……」
聞こえてくるのは興奮した様子の音椰の声。
そんな筈はない。
音椰には彼女がいて、結婚する話もあって。
あぁ、そうだ。
これは夢だった。
音椰を性的な目で見た事なんてなかったのに、こんな夢を見てしまうなんて。
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