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第17話 ツバサと煌 ※タコ小説の続き

ツバサは、双子のクラゲ星人と会う約束を取り付けた。 街外れの空き家を指定される。 「微妙に不法侵入だけど、逆に野良宇宙人の溜まり場になりかねないから、パトロールでチェックしていたことにしよう」 煌が言った。 「煌先輩って、意外と几帳面ですね」 「違うんだよ、榊にバレた時が怖いから。あいつに斬られた唯一の人間が俺とか、嫌だよ」 「榊先輩が真面目なんですか?」 「宇宙人防衛隊の秘密兵器……と言っても刀だけど、それを預けられるだけの高い倫理観をお持ちなのさ」 「カッコいい……」 ツバサは目を輝かせて言った。 「その調子で、あいつを誘惑してよ。あいつも少しは隙が無いと……こっちの息がつまるよ」 「榊先輩も、クラゲさんのサービス受けたら違いますかね」 「サービスが始まる前にクラゲのみじん切りができるかな……」 ♢♢♢ 空き家に入ると、デンとドクが迎えてくれた。 間接照明に絨毯、大きなベッドが用意されていてムードがある。 『どうもどうも。気に入ってくださって、ありがとうございます。今回はご新規さままで……。口コミが広がるのは嬉しいことです』 デンが、手をもみもみしながら言った。 『今日はお二人でご利用ですか?』 ドクが言った。 「まずはツバサ、お前がやってもらって。俺はクラゲ星人と人間の、ほと走るほどの愛を記録に撮らなくてはならないから」 煌が答えた。 「え、撮影するんですか?」 ツバサが言った。 「カイを撮るくらいだから、自分が撮られても平気なのかと思ってたんだけど? ダメ?」 「撮られながらだなんて、ちゃんとできるかなと思って……」 「何、そのプロ目指してるみたいな発言。いいんだよ、ちゃんとできなくて。俺は素人っぽいのが好きだから」 『随分、ノリのいい方が来てくれて嬉しいです。早速始めましょうか』 ツバサは上着を脱がされ、まずはうつ伏せに寝かされた。 『まずは、マッサージからしますね』 デンの触手ニ本が手の形になった。 ツバサの首筋を揉み、肩を揉み、肩の前も指圧される。 「……気持ちいい……」 ツバサは呟いた。 『お兄さんも揉みましょうか?』 ドクが言った。 「俺はいいよ。俺は、出会って三分でおっ始めるような作品が好きだから、ペースアップでお願いね」 と、煌が言った。 『は、はい! じゃあ、足裏マッサージを並行しますねっ』 ドクは慌ててツバサを裸足にして、揉み始めた。 背中、腰、お尻、そして足と、マッサージが進んで行く。 「はぁ……もう天国です……」 ツバサの目は、とろんとしている。 『じゃあ、お顔のマッサージしますねー』 デンが、頬をもみもみする。 『お口の中もマッサージしますねー』 デンの指が入って来て、舌をつままれる。 『この手は、カイ君の手をトレースしたんです。カイ君の手はまだ小さいですから、お口のマッサージもできていいですよねー』 「ん……♡ あっ……♡」 ツバサは何か話そうとするが、カイの指がツバサの口の中で動いているのでうまく話せそうにない。 『口元も、今までは架空の人物でしたが、カイ君の形にしてみました』 触手の一本が唇の形になり、ツバサの唇にキスをした。 はむはむとツバサの唇をマッサージしていく。 「カイ……♡」 ツバサは目を瞑って、ちゅうちゅうしている。 (本人とやればよくない?) 煌はそう思ったが、声に出すと録画に入ってしまうので黙っていた。 ツバサの服が脱がされ、ツバサの体をカイの口がぺろぺろと舐めていく。 「あぅ……♡ はぁ……♡」 ツバサはソフトな刺激に身悶えしている。 (よーやく、っぽくなってきたな。早くしろっつーの) 煌はそう思ったが、画面に映る美少年には満足だった。

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